弁当記 #070


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2012.08.21

□隠しのり&にゃんこめし
□豚ばらピーマンなす味噌炒め
□ミニトマト
□新しょうが
□ニラ玉

なす味噌炒めは美味いのう。
ミニトマト、実家から送られてきた食糧のなかに入ってたもの。
調べてみたらアイコ? て名前みたい。
アイコ16歳。

 

朝昼夜


□朝、9時からとある舞台のオーディション。
家から近くの会場だったので比較的余裕ではあったけど、記憶にあるかぎりこんなに早くからのオーディションははじめて。
早めに起きたものの完全には覚醒しておらず、ある意味とても自然体で臨めた。
吉と出るか凶と出るか。


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□昼めし、ひさしぶりに栄楽@中野で、玉子入りつけそば並。昼の11-15時しか営業していないということもあり、いつも行列ができているので、たまに並んでないときをめがけて飛び込む。

粘度の高い、濃厚つけだれにモチモチの麺をからめて、といういわゆる最近のトレンドのつけ麺とはまた違った、短冊切りのチャーシュー・なると・メンマ・ネギ・刻み海苔の入った、酸味と辛味のエッジが効いたサラッとしたつけだれ。
いわゆる丸長系という系譜らしいですね。

おじいちゃんと二人の娘さん? が切り盛りしているお店で、麺のゆで加減やつけだれの味の濃さにムラがあったりするのですが、それもまたご愛嬌と思えるような。
地元の人たちに愛されてる、しあわせな雰囲気に包まれております。

あー、また食べたくなってきちゃったよ。


□夜、本能中枢劇団の仕込みのお手伝いに。
行ってみたら立て込みはほぼ完成していて、なんだか謎のものが舞台上に。

「もうちょっとふにゃふにゃっとして......」
「それかここから手入れてぐにゅってやる?」
など、演出の西島さんと美術の東大路さんのいつものやりとり。

けれど朝早くからの作業で西島さんもくたびれていたようで、口がまわらず
「あぶら、あば、あばる、あぶれ......」と「あばれる」という言葉が言えなくなっていた。
だいじょぶかな、西やん!
わりといつもくたびれてる感じではあるけれど。


本能中枢劇団『雪と雲のつなわたり』いよいよ22日水曜日から、こまばアゴラ劇場にて開幕。

めまいのするよな心地よさと「???」に包まれ、波間にたゆたうひととき。
Don't think, feel!!


  

AKAT村の狼


15時半すぎに下北沢に到着。
演劇人・バンドマンのオアシス的だらだらスポット「ぶーふーうー」に集合して、『AKAT村の狼』事前リハーサル。
徐々にみんなのプレースタイルがわかってきた。
三浦英くんはトリッキーだな、とか。詩森ろばさんの直観こええな、とか。詩子ちゃんは信用ならねえ、とか。


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3ゲームくらい流して、会場のstudio AKATに入る。
女子チームはメイク&衣装がえ、男子チームは客席づくり。
そもそもこの『AKAT村の狼』。せっかく小劇場界隈のくせ者たちが集まっているので、ただ普通にゲームをしていてもつまらないということで、それぞれに役職と名前が与えられた。

踊り子アンジェリーナ:小林油化さん。
肉屋のボビー:三浦英くん。
村役場のキャサリン:蒻崎今日子さん(JACROW)。
牧師ダニエル:杉木隆之さん。
鍛冶屋フランク:山崎和如。
医者グロリア:渡辺詩子ちゃん。
木こりのヘンリー:石黒圭一郎くん(ゲキバカ)。
酒場のイザベラ:詩森ろばさん(風琴工房)。

と。
自分の役柄に合った衣装を用意する人もいれば、AKATの内装自体がちょっと異国情緒ただよう雰囲気なので、ちょっとエキゾチックな衣装の人もいたり。
自分はインドで買ったシャツとルンギー(腰巻き布)で、ニャクさんに借りた布を頭に巻いて。
全体で並んでみたらまぁガッチャガチャね。おもしろい。


お客さんもたくさん入って、熱気あふるるなか19時からいよいよスタート。
まずは自己紹介〜人狼ゲームのルール説明が。


ちなみにわかりやすいまとめがこちらにありますので、参考までに。


んま、やってみないとわからないってことで。

まず1回戦、人狼×2+占い師×1+村人×6。
圧倒的に村人陣営に有利ななか、したたかな石黒くんがずっとみんなを欺いて、人狼チームの勝利。

2回戦、人狼×2+狂人×1+占い師×1+霊媒師×1+ボディガード×1+村人×3。
霊媒師の役職が回ってきたものの、あまり有効に技能を活かせずに食い殺されるが、村はなんとか勝利。

3回戦、人狼×2+狂人×1+占い師×1+霊媒師×1+ハンター×1+村人×3。
どう動こうか、とあれこれ考えているうちに、ほとんど発言もすることもないまま食い殺される。
もうこれは人狼の勝利か、と思われた最終局面。トリッキーな言動をしていた肉屋のボビーが、ハンターの技能で人狼を相打ち。まさかの大逆転で村の勝利。拍手喝采。


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やー、合間合間で休憩ははさんだものの、たっぷり3時間半くらいのファイトクラブ。
かなり頭を使うもので、さすがに終わったあとは朦朧と。朝からのドタバタもあって、帰り道はもうすっかり電池が切れてしまった。


ゲームとしては楽しかったけど"役者が役を演じながらやっている"というところをもうちょっと色濃く出してもよかったかもね、等々。
反省点などもいろいろありましたが、すこぶる楽しいイベントでした。

もっといろんな人がやっているのを、今度は客席側で観てみたい気もします。
観てたら観てたで、きっとやりたくなっちゃうんでしょうけど。


『ともだちのそうしき』に引き続き、お声かけてくれた構成・演出の仗さん。
ともに戦ってくれた8名のミステリーファイターのみなさん。
そして観にきていただいたお客様。

どうもありがとうございました。


やー、人狼、深いゼ!


 

撮影☞雨宿り☞奈良美智☞女優の魂


朝から、撮影のおしごとへ。

寝坊しちゃまずいというプレッシャーから、結局一睡もできなかった。
という夢を見ながら寝てた。
なんだか眠れたんだか眠れなかったんだかよくわからぬまま、朝5時すぎに無事起きて向かう。

撮影のほうは、非常にさっくりと順調に終わる。
出演というよりも、ほんのり風味づけみたいな感じではありますが、また情報解禁になったらお知らせしますナ。


衣裳から普段着に着替えてメイクを落とし、さて帰ろうかと思ったところにものすごいどしゃ降りの雨と雷。これはさすがにちょっと出られまいというわけで、同じく出番の終わった共演者のお二人とお茶をして帰る。
お互い今日が初対面で、撮影の合間も特にそんなに話をしていたわけでもなく、かなりフワッとしたかんじの時間ではあったけれど、いろいろ話しているうちになぜか盛り上がる。
互いの出身地の話からお酒と肴の話になり、そして今まで行った海外旅行での思い出など。
結局1時間半くらいダラダラとおしゃべり。とても楽しかった。

こういう映像の現場でご一緒した人たちとは、だいたい撮影が終わったら軽く挨拶して三々五々解散になってしまうので、今日のようにゆっくり話せたりするのはまれなこと。こういうのもあると、突然の豪雨も悪くないな。



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雨もあがり、ちょうど撮影現場のすぐ近くに横浜美術館があったので、奈良美智展「君や僕にちょっと似ている」を観に行ってまいりました。

あの不機嫌そうな顔した子どもたちがたくさん。
夏休みで土曜日ということもあり、家族づれのお客さんがたくさん。
奈良さんの絵と「ちょっと似ている」顔した子どもたちがたくさん。

1枚の画の前で、くぎづけになったまま動けなくなっている7歳くらいの女の子がとても印象的だった。
これからどんな年齢の重ね方をしてゆくのだろう。

ダンボールや、大きな封筒の裏をキャンバスにして描いた絵がよかったな。
創作の過程が透けて見えるさまとか。


横浜美術館は広くてゆったり観られるのでとても心地よい。
ちょっと観てはベンチで休んで、落ち着いて眺めてはまたじっくり観て。

ああ、いい。



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ちょうど横浜に来ていることだし、ちょうど時間も空いたので、チェルフィッチュ『女優の魂』を観ようかとSTスポット横浜に飛び込みで行ってみる。
20日の代官山のチケットが完売で取れなかったのだけど、結果的にちょうどよかった。


女優の業......。彼女は死後も女優であり続けられるのか?! 

チェルフィッチュが、初めて岡田利規の短篇小説を舞台化します。
死んでしまったある女優が「役者とは?アーティストとは?」を語るひとり芝居。


もともと舞台で何度かご一緒したことのある、佐々木幸子ちゃんのひとり芝居。
いろんなところで彼女のお芝居を観ているけれど、どんなシチュエーションであっても違和感なく溶け込む柔らかさと、自分の味わいを確実に残すしたたかさがすげえな、と思うのですね。

短編小説の舞台化ということだけど、佐々木ちゃんのために当て書きしたようなひとり芝居。
とはいえ、相当な稽古を重ねないと難しいだろ、というひとり芝居なのだけど、それを微塵も感じさせずに、シレッと舞台に立っているところがホントすばらしい。素敵。

すごいぞ、すごいぞ佐々木ちゃん!



そして、夜の人狼イベントに向けてあわてて下北沢へと向かう。
この時点で15時くらい。
朝起きてからまだ10時間。

一日、長いよ!!!

 

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