南房総緊急現場検証

なんだかすっかりイベントのあったときにしか更新しなくなっちゃったなぁ、このブログ。
といっても、またイベントがらみなんですけど。
筆圧みたいなのがひさしぶりでわからなくなっちゃって、ちょいと長めになりましたが、どうぞおヒマなときにでもお読みください。


皿の上警察の捜査会議が、3ヶ月ぶりに今週の金曜日に開催される運びとなりまして。
ただいま絶賛準備中なのです。


月曜日。
打ち合わせでもしようと思って皆に予定を聞いてみたところ、メンバーの泉さんが「食材仕入れに海釣りに行くんだけど、山ちゃんも行く?」と。
おお、そりゃおもしろそうだということで同行することにしまして。
同じくメンバーで鑑識課の寺井氏と、婦人警官の山田くんといっしょに、南房総の海に「緊急現場検証」に行ってまいりました。


IMG_1423.jpgIMG_1427.jpgIMG_1452.jpg160905_01.jpg
わたくし、生まれてはじめての海釣りなのだけど、泉さんはずいぶん慣れていて、すべて段取りを組んでくれまして。
まずは夜中の3時に家の近くまでレンタカーで迎えに来てくれて、車で千葉の海まで向かう。
途中でエサやらなんやらを買い込み、6時すぎくらいに港に到着したころにはすっかり朝の空気に。

ひととおり準備してきてくれた釣り竿に仕掛けをつけてもらい、簡単に竿の振り方のレクチャーを受ける。
慣れてないもので、まァおぼつかないですよ。


そして7時ころにお迎えのボートが来て、沖に浮かんだ8畳分くらいのイカダに乗り込む。
簡易トイレがひとつあるだけでほかには何もない、イカダ。
帰りのボートが迎えにくるのは夕方16時。
ということで、延々9時間ただひたすら釣りつづけました。


いろんな食物を粉末状にしたエサをいろいろ混ぜ合わせ、そこに海水を加えてよくこね、手で丸く固めたエサ団子をポチャンポチャンとイカダの周りに落とすと、海のなかでほぐれて広がり魚がどんどん寄ってくるので、そこに小エビをつけた釣り針を垂らして獲物がかかるのをただひたすら待つ、という。

食いついたんだけど引き上げる途中で逃げられてしまったり、なかなか難しいのだけど、はじめて釣れたときの喜びったら。

こりゃあ、楽しいワ。

最初は釣れた魚を針から外すのもおっかなびっくりな感じだったのですが、やっているうちにだんだん慣れてきた。
雨も降らず、風もなくて海も非常に穏やかだったのはよいけれど、さえぎるものが何もない海の上はひたすら日射しとのたたかいでした。
熱中症にならないように、こまめに水分を補給しつつ。

はじめのころは比較的みんないい調子で釣っていたのが、なぜか昼ころになったらパッタリ釣れなくなってくる。
どうやら海水の温度が高くなると魚もあまり動かなくなるようで。

序盤は「なんだよこのシマダイちっちぇな、ブローチかよ」と、すぐリリースしちゃった小魚でさえ、ひさしぶりに釣れると愛おしく思えるような。

しまいにはエサも尽き「この最後の小エビでなんとか大物を......」と念じたけれどもダメでした。
「もうボチボチ片づけますか」と荷物をまとめ、まだまだ釣り足りない気持ちと、灼熱の9時間を乗り切ったランナーズハイみたいな高揚感の入り交じった心持ちで帰りの舟に乗りました。


IMG_1448.jpg
日に焼けると真っ赤になって火傷みたいになるので、顔や手には日焼け止めをなんとなく塗っていたが、気にしてなかった足元が思い切り日焼けしてしまい。
サンダルのストラップと足首まで履いていたスパッツのところがクッキリわかりやすい、実にダサい日焼けになった。TEVA焼け。


160905_02.jpg
本日の釣果としては、美味しく食べられるものとしては泉さんの釣ったタコと、山田くんのカワハギ。
ヒレに毒のあるアイゴや、フグなどはいいサイズのものがたくさん釣れたのだけど、食べられないのでリリース。
山田くんが最初に釣り上げたのに、針からはずしたときに手からすべり抜けて逃げてしまった「まぼろしのファーストキス」や、寺井ちゃんが水面ギリギリまで引っぱったものの、あとひと息のところで逃げられた「逃したサヨリは大きい」とかもいたんだけどね。惜しかった。
帰りの舟が来る前に釣果を〆て、クーラーボックスに入れて帰る。


アクアラインや蒲田のあたりを通るたびに「ここ『シン・ゴジラ』で出てきたとこだよね!!」とかハフハフしながら車で帰り、レンタカーを返却したら泉さんのおうちで反省会。
IMG_1458.jpg

カワハギは今日のご褒美として、肝醤油でいただきました。
タコは足の1本分だけ味見して、残りはすぐ冷凍して9日の捜査会議用に。

超、うめえ。
まじで。
しっとりと身の詰まったカワハギを、濃厚な肝をからめつつ口に入れるとブワァと旨味がひろがり。
新鮮なタコはちょっと味わったことのないくらいの鮮烈な歯ごたえと、噛むたびにほどける味わいで。
超。
うめえ。


自分たちで釣ったばかりの魚をさばいていただく、というこの贅沢。
実にシンプルな話ですよ。

これはハマるね。
楽しかったもの。



そんな経緯で釣れたタコを、どうぞみなさま召し上がれ、という会を今週やるんです。
楽しい会になるんじゃないかな。
変な日焼けあとも、どうぞご覧あそばせ。
 


1