こちら皿の上警察〜夏の終わりの深夜食堂〜

金曜日。
第4回目の皿の上警察の捜査会議が開催されました。

2015年12月、手さぐりでとりあえずやってみた第1回
2016年3月、お米に合うおかずを取り揃えた第2回
2016年6月、佐藤みゆき嬢を一日署長に迎えた第3回


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これまでもいろいろサポートしてくれた、寺井義貴氏を「鑑識官」というポジションで新たにメンバーとして迎え入れることになり、次回に向けての会議を重ねる。
まずは日程を決めるところからですが、気がつけば3ヶ月に1度のペースで来ているので、じゃあ次は9月かなぁという話に。
これまでは土日に開催してきたけど、みんなの都合がちょうど合う土日がみつからず「じゃあ金曜日にして、昼と夜の二部制じゃなくて夜と深夜にしたらいいんじゃない?」と、まとまりまして。

今回は18時スタートの第一部と、0時スタートの第二部に分けることにいたしました。
夏を満喫しそびれた人たちにお届けする、夏っぽいメニューを取り揃えた、第一部「夏の終わりのハーモニー」。
ちょうどよいタイミングでちょうどよいサイズのつまみをふるまう、第二部「刑事たちの深夜食堂」。


サポートメンバーの「婦人警官」緒方ちか・石本径代・山田奈々子・外村道子と「巡査」緑川陽介にいろいろお手伝いしてもらいながら、13時ころから仕込みを開始。
「やっぱり女の子がたくさんいると、なんかいいね」とつぶやく泉刑事。まったくもって同感だぜ。


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そして18時から第一部のスタート。
「さすがに平日だから序盤はわりとゆっくりスタートじゃないかと思うんだ」「最初のうちはサッと出せるもので様子を見つつ......」なんてことをシミュレーションしてたのですけれど、実際始まってみたら思いのほか早くからお客さんがいらっしゃって、気づけばけっこうな人数が集まってくる。
前回の捜査会議にいらっしゃった、イラストレーターの梨岡健二さんというお客さまが、この「皿の上警察」のことをとても気に入ってくださったようで。
「こんなの描いてみたんですけど......」と送ってきてくださったイラストのクオリティがもうホント素晴らしすぎて大感激だったのですが、原画を持って来て遊びにいらっしゃったのでエントランスのところに飾らせていただく。


今回のみんなのお品書きはこんな感じでした。

[泉刑事]
・南房総で釣った生タコの塩レモンカルパッチョ
・鰹の刺身 パクチーサラダのせ
・エビとマッシュルームのトマトクリームペンネ
・新鮮スルメイカのペペロンチーノ 肝風味
・特製チャーシュー 崩し煮卵添え
・刑事チャンプルー
・ローストポーク 夏野菜のハラペーニョソース
・トロなすのアーリオオーリオ ナンプラー風味
・丸鶏とガラのスープ


[内田刑事]
・3種のブルスケッタ
・焼き夏野菜のマリネ
・セロリとミョウガの梅醤油漬け
・茹で鶏の冷製
・炭火串焼き肉4種&焼きとうもろこし
・すいか
・コニャックを使った特製モヒート


[山崎刑事]
・夏野菜のラタトゥイユ
・ちくわとピーナッツのソース炒め
・アボカドとひよこ豆のサラダ
・豚冷しゃぶ
・タイ風チキンサラダ
・冷や汁 〜夏をあきらめて2016〜
・ソフィーのパン
・牛肉ときのこのバター醤油炒め
・ゴーヤとなすのしょうが醤油炒め


[寺井鑑識官]
・寺井のドキドキ☆シャウエッセン


こうしてみんなのラインナップを見返してみると、そういえば泉刑事の料理はちょいちょいつまみ食いしたけど内田刑事のはほとんど食べそびれたというか、料理自体もあまり見てないのが多いなと思ったのですが、今回キッチンの外のベランダでBBQグリルを使って調理するメニューが多かったのだなと納得。

そして、新メンバーの寺井さんの持ち込み企画として、チョリソーやポークビッツなどいろんな種類のソーセージを並べたホットプレートの前の寺井さんからくじを引き、当たったものがその場で食べられるという「寺井のドキドキ☆シャウエッセン」というのがなかなか楽しげでした。縁日っぽいのもテーマに沿っていてよろし。

人数も増えてきてワンサカしているなか、突然ブレーカーが落ちるというハプニング。
すぐ復旧するかと思ったけど、なぜかブレーカーもあがらなくてなかなか戻らず、30分ちかく携帯電話のライトなどで小さな灯りをともし、「寺井のドキドキってこういうことなの?」など軽口をたたいて復旧を待つ。
管理会社の人が来ていろいろ見てもらい、ようやく元にもどったときのうれしさよ。電気のありがたみを感じるひとコマでした。

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そして23時くらいでいったんひと区切りし、毎回恒例になっている集合写真を撮ったのですけれど、あらためてこう見てみるとずいぶんな人数が集まっていたのですね。なかなかのカオスでした。


一度テーブルを軽く片づけて、0時から第二部の開始。
もともと第一部と第二部の通しで参加を表明している人も何人かいたけれど、なんか楽しいので残りますという人が思いのほか多くて、わりとこじんまりとした深夜食堂のつもりだったけれどずいぶんワイワイにぎわいました。ありがてえ。


第一部のイチ押しメニューとしては、ちょっと作るのも手間がかかるんだけど、丁寧に作れば作るだけ美味しくなる「冷や汁」。これが瞬殺でした。自分で言うのもなんだけど、美味かったもんなぁ。
第二部は、「牛肉ときのこのバター醤油炒め」。これをごはんにのっけて紅ショウガを添えて。酒のアテとしても非常に優秀で、ちょっと小腹がすいたタイミングに絶妙なひと皿。

そして、第二部には泉刑事のお友だちの唎酒師さんがいらっしゃって、東京では出回らない8種類のひやおろしを呑み比べできるという、なんとも素敵なコーナーが。
黒部峡(富山)純米吟醸
幻の瀧(富山)純米吟醸
白龍(福井)特別純米 生詰め原酒
一乃合(福井)特別純米酒 山廃仕込
源平(福井)純米酒
雲乃井(福井)純米酒
加賀の井(新潟)純米吟醸原酒
越乃梅里(新潟)特別純米酒

これ......マジ最高でしたよ。
スルメイカのペペロンチーノなんかと合わせてチビチビ呑んだり。


なんともまぁ楽しい宴は朝まで続き、始発が出たくらいの時間に解散。
後かたづけして帰りました。


こうやって4回目ともなるとみんな勝手がわかってきたというのもあり、どんどん料理ももてなしもクオリティがあがっているなというのをヒシヒシと感じた回でした。
とはいえ今回も予想以上のお客さまの多さに、ずいぶん窮屈な思いをさせてしまったり、途中お酒が足りなくなったりと至らないところも多々あったのですけれど。

でも後かたづけして朝の電車でボンヤリ、なんかひとつ公演終えたみたいな達成感とけだるい疲労感があるな、と。
劇団に所属していたときのことを思いだす。

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3人の刑事を三兄弟に例えることが多いのですが、気ばかり急いてつい空回りしがちな長男・山崎と、全体が見えてて細かいところまで気が配れる次男・泉、ボンヤリしてるけどみんなのムードメーカー・内田。
料理以外の事務作業系の面倒なことを厭わずサポートしてくれる寺井鑑識官と、のびのびさせつつも適切なタイミングで〆てくれる本部長・X。
そしてチャーミングな笑顔で癒しつつ手伝ってくれる婦警たちと、元気によく動いてくれる巡査と。
そして今回、安藤理樹くんが素敵な写真をたくさん撮ってくれました。なかなか選ぶのが大変だったくらい。



皿の上警察、とてもいい集団。
非常にいいバランス。
しみじみ。


今回の捜査会議にご参加いただいたみなさま、本当にどうもありがとうございました。
心より感謝します。


次の捜査会議は12月になるのかな。
今度はどんな企画にしましょうかね。

またお誘いさせていただきますので、どうぞおなか空かせていらっしゃいませ。

 







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