『神様のいないシフト』


朝からダッバダバ汗かいて目が覚める。
エアコンが苦手なので、できることならつけずにいたいのだけど、もうすでに夏バテしております。
ホント、勘弁してつかぁさい。


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チラシの古泉智浩さんのイラストにまずグッと心つかまれる。


菅原ミチルは弱っていた。
バイトに行きたいのに行けないのである。
ミチルはバイト先に休ませて欲しい旨を伝える。
しかし急な欠勤はバイト先だって困るのだ。
シフトが滅茶苦茶になる!
しかしどうしてもミチルにはバイトを休まねばならない事情があった。

ミチルの恋人、ナツミが宙に浮いているからである。
しかも、眠ったまま。

そう。
ミチルの恋人は悪魔に憑かれていたのです。

そんな中、教会から悪魔祓いのスペシャリスト、勅使河原神父がやってきて悪魔と対峙する!

ナツミに憑いた悪魔はおちるのか?
どうして悪魔が憑いてしまったのか?
勅使河原神父は神の力を借りることができるのか?
そしてミチルは、バイトを休むことが出来るのか?

「神様!次いつ入ってくれんの!?」


はじめて観るデス電所。
どんなお芝居やるのだろう、と楽しみにしていたけれど、いろいろギッシリ詰まってる。
歌あり踊りありホラーあり、サービス満点のエンターテイメント。

そうか、竹内さん名古屋の人だった。
あの盛りだくさん感、そう思えばなるほど納得。

背筋にザワザワ忍びよる怖さと、日常の生々しくも切なく美しい台詞。
古泉智浩さんの描くマンガともなかなかリンクしている世界観。
生演奏の和田さんの、必要以上のかっこよさ。なんだ、ありゃ。
ラストの絵も美しかったな。

ほはー。

そしてキシジュン先輩の、ダメさかげんと裏腹な色気。
なかなかいないよ、ああいう雰囲気をしれっと出せる人。


おもしろかったな。
おもしろかったですよ!

 

ともだちのりょこう[後編]


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昼めし食べ終え、ぶらぶら散策しつつちょっと海辺のほうに行ってみよう、ということに。
梅雨もあけて、もう阿呆になりそうなくらいの夏びより。
これは焼けちゃうな。溶けちゃうな。

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遊覧船に乗れるというので、しばらく船着き場で待つ。
めいめい写真撮ったりツイートしたり寝転がったり半裸になったり。
待っていたら海賊船がやってきた。ガラス張りの船底で泳ぐ魚を見て、デッキに出て風を浴びる。

もう最高。
はしゃぎすぎてる夏の子供さ、ですワ。
超たのしい。
このままザブーンとびこみたい。そして初島まで行きたい。


30分くらいの海賊団クルーズを満喫し、炎天下日かげを探しながら、ホテホテ歩いて目指すは熱海秘宝館。あっちう間に到着するロープウェイで昇る。

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伊香保の珍宝館は行ったことあったけど、はじめて来る熱海秘宝館。
いい具合のさびれたエロスが満載。

100円入れるとおみくじを運んでくる巫女さんのロボットが、うしろを振り向くとお尻が丸出しになっていて、それが見えるたびにみんなで「ウィィィィィィーーー!」と盛り上がる。それをけっきょく6回くり返した。
そのあとも、お尻やおっぱいを見ては、輪になってウィィィィィィーーー。
のぞき穴をのぞいては、並んでウィィィィィィーーー。
完全にばかの一団。中学生かよ。

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ながめのいい展望テラスで、瓶のコカコーラ飲んでいい気分。
アイス食べたり、双眼鏡のぞいたり、しばらくまったりする。
はしゃいではいるものの、そこはすっかりいい大人たちだから、わりとすぐくたびれるんだナ。


さてこのあとどうしましょうということで、まだ帰るには早いし、また汗もかいたしもっかい温泉入ろうか、という流れに。
遊覧船の上でふんばったり、けっこう歩き回ったりもしたので、疲労が足にたまっていたところでのセカンド温泉。
朝に入ったときとはまた違った気持ちよさ。極楽ですわ。
そして休憩スペースのマッサージチェアで完全にネジがゆるんだ。口ガッバー開いて寝てた。


魔法の泉に入ってHPとMPが回復したところで、ちょいと呑んで帰りましょうか、という展開。
とりあえず駅前のほうに向かいつつお店を探そうということになったが、どうも昨日まで大きなお祭りがあったようで、その代休なのかお店がほとんど閉まっている。
「このへんで手を打つ?」と、適当な居酒屋で妥協しかけるも、そこは酒と肴への執着が異常に強い、安元山崎ペアが許さず。
せっかくだからもうちょい粘ろう、と酒呑みの嗅覚をたよりに探していたら、いい具合の串焼きと釜めしのお店を発見。「ここじゃない?」とフラッと入ってみる。

これが。
また来たよね。

ナニ食っても美味いんだ。
魚も肉も釜めしも。「そんなに差がつくことないでしょ?」というような、じゃがバターや冷奴でさえ。
なんなんだよ、あの店。
「美味しいメモリ、上書き保存されました」と何度言ったことか。
また日本酒もたまんねえのが置いてあって。スイッスイ呑めちゃう危険な辛口。

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釜めしにいたっては、最初は「じゃあ焼き鳥丼と鳥釜めしひとつずつ頼んで、それシェアして食べようか」とか言ってたんだけど、「コリャ五目釜めしもいけるな」となり、しまいには「この上五目釜めし、うなぎ入ってますよ!!」ということで、結局三段階ペロッとたいらげた。
海賊団の親方、米つぶのこびりついたしゃもじをほおばるほどに。

ほかの共演者のみんなも、それぞれ仕事だの予定があっただろうから仕方ないけど、ホント申し訳ないくらいに楽しいな、としみじみ話す。
6人という、多すぎず少なすぎずというこの人数も、フットワーク軽くいろいろ回れたのでよかった。
あとこのメンツも、それぞれ気を遣わず自由に楽しみながらも、同じ方向を向いていたからよかったね、と。


会話も食事も思うさま堪能し、また新宿へ戻る。
復路のロマンスカーも、またエロしりとり。
花男くんがセンスボーイっぷりを発揮したり、「となりの旦那」→「なじみの客」というコンボが飛び出したり。
新宿に着くまでのギリギリであといくつ出せるか、という展開になり、結局最後の最後の〆のワードが、ど真ん中の放送禁止用語で見事にイッた。

そしてコインロッカーの荷物を回収して、バラバラに解散。
荷物預けたのが遠い昔のようだ。


はーあ。
濃い1日だった。
いい大人たちが本気で遊びたおした。


梅雨開けたばっかりだけど、もう今年の夏終わってもいいよ。

  

ともだちのりょこう[前編]


結論から先に言うと。
もう今年の夏終わってもいいな。



『ともだちのそうしき』毎回恒例の行事らしいのですが、打ち上げで朝まで呑んだらそのままの勢いで行楽に出るということで。仕事も休みをとって心の準備をしておりました。

「かめや」で立ち食いそば食ったあと、コインロッカーに大きな荷物を預けてロマンスカーに乗り込んだ、仗桐安・永山盛平・前田花男・安元遊香・渡辺詩子・山崎和如の精鋭6名。


ひとまず少し仮眠だ、と思ったのだが、なぜか「エロしりとりしよう」ということになり、よーいドン。
寝かせてくれよ。そういうの嫌いじゃないんだから。
あまり直接的すぎるのはNG、ということで「くちびる」「家庭教師」「緊縛」とかはまだわかる。
だんだん頭もモーローとしてきて「おまんじゅう」「草むら」「宇宙」だの、よくわからなくなってきた。
おめえらの性癖どうなってんだ。


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いつのまにか寝落ちしていたのだが、小田原で乗り換え、たどり着いたのは熱海。9時すぎくらいだったでしょうか。
まあ空と海が青いこと。

まずタクシーに乗り込み、朝から入れるという温泉のある宿へ。
こじんまりとした小さな温泉だけど、なんともいい具合。塩からいお湯に身体がカッカポッポする。
行楽モードのTシャツと半ズボンに着替え、なんだか様子のおかしなドラえもんのいる休憩スペースで、汗が引くまでしばしグダグダ。


あんまりダラダラしてると動けなくなりそうだったので、散歩がてら昼めし食べるところを探そう、ということに。

ぴーちゃんが前に熱海に来たときに、海鮮ものがすごく美味しいお店があったのだけど、お店の場所も名前も思い出せず。
まぁ適当に美味しそうな店探そうぜ、と歩いていると、スパイダーマンの派手なTシャツ着た日焼けしたおじさんが「この辺でオススメっつうと、この店かあの店だな」と教えてくれた「あの店」が、まさにぴーちゃんが探し求めていた店。
「この辺置き引きとか多いから気をつけろよ」と、振り向きもせずサッと手を振る色気に、ぴーちゃん完全にノックアウト。
店に入ってもしばらく「なんだったんだ、あのスパイダーマン」「ありゃ相当女抱いてるぞ」と盛り上がる。


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メニューの写真を見ても、まぁ美味そうな気配がビンビン伝わってくるお店。
それなりにいいお値段ではあったが「いまこの時に贅沢しないでいつ贅沢するんだ」と、散在することに何の躊躇もない6人。
こういう方向性が揃ってるの、とてもいいよね。
海鮮丼、天ぷら、うなぎなど、各々欲するものを頼み、さんざん悩んだ末の煮魚定食。

来たよね。
もうツヤッツヤ。
こりゃエロいよ! エロしりとりで「き、金目鯛」て言っていいよね!

たぶんどれ頼んでもハズレなしの店ではあったけど、食べてる最中から食べ終わるのが切なくなるパターン。
超うめえ。また一緒に煮ている豆腐がたまんねえ。

ふう。


......と、ここまで楽しんで、まだ12時すぎですよ。
こりゃ長くなりますよ。


というわけで、後編につづきます。

 

閉幕式


明け方帰宅し、ちょろっと眠ってシャワーを浴びて、昼から仕事へ。
眠気と疲労とで1日仕事にならないかと思ったけど、わりとそんなことなかった。案外スッキリ。

20時より、大吉カフェに行って『ともだちのそうしき』永山盛平(タイガーTHE 黒帯)×寺井義貴(ブルドッキングヘッドロック)バージョンを観劇。
余裕をもって向かったはずなのに、道に迷って開演のギリギリになってしまう。あれ、昨日本番やったばかりの大吉カフェですよね......。

この2人のリーディング劇、男×男、男×女、女×女の3パターンがあるのですが、それぞれベースラインは一緒なんだけど性別の違いによって設定がいろいろ変わっているのですな。
5月に女×女バージョンを観て、今回男×女バージョンを演じ、男×男バージョンはどうなっているのでしょうと楽しみに観ました。

なるほどね。
男×男バージョンを下敷きに男×女に書き換えたということなので、思ったより違和感はない。
でもやっぱり性別の違いからくる関係性の濃度にはそれぞれの違いがあって、どちらも面白い。
そして、ハイトーンのコミカルな寺井さんと、艶っぽいロートーンの盛平さんのそれぞれの声のコントラストがまた絶妙。
声に特徴がある役者さんはとても素敵ですよね。

やっぱり観比べたら面白かった。
日替わりで9種類上演する、今回の企画のキモではあったけど、他の組のもいろいろ観たかったな。別チームの男×女バージョンとか。



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全チームの公演が無事終了し、いつもの居酒屋に集結して全体の打ち上げ。大ワッショイ呑み。

全ステージを観たYさんから、最優秀チーム賞・ベスト"大村"賞・ベスト"中島"賞などが決められ、表彰がありまして。
「いちばん異色な『ともだちのそうしき』になっていた」ということで、ベスト"ともだち"賞という、審査員特別賞をいただきました。
ありがとうございます。
役の設定上は34歳同士ということなのだけど、どう考えても34歳に思えない、スナックの香りただようチームになっていたというのが、今回の受賞につながったかと思われます。

そして作演出の仗さんから、キャストそれぞれに似顔絵つきの金一封が。似てるね。


やんややんやで3時くらいまで呑み、そのあと残った有志で新宿に移動してカラオケへ。
まぁ、歌うよね。
嫌いじゃないからね。
さんざんはっちゃけて歌い、ちいと小腹がすいたということで、西口の立ち食いそばの名店「かめや」で、明け方の冷やしたぬきそば。ああ、打ち上げっぽい。

そんなこんなで『ともだちのそうしき』無事閉幕となりました。
みなさま、ほんとうにありがとうございました。




......しかし、実はここからが長い打ち上げのはじまりだったのです。


 

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