ミツコ感覚


レイトショーで『ミツコ感覚』を観てきた@アップリンクX。
城山羊の会の、山内ケンジさん監督の第一回作品。

以前テアトル新宿でやっていたときに見逃してしまっていたので、待望のチャンス再来。


いびつで不完全な日常が生み出す、愚かしくも愛おしい、
美しい姉妹を取り巻くデイリーライフのお話。





そこはかとなく漂う、エロスと血のにおい。
日常からちょっと浮遊した感じの日常。

なんだ、ありゃ。

「この展開、もしかしてこうなるんじゃないか」というこちらの思惑を、半歩手前で裏切ってくる心地よさ。

そしてなんつっても、城山羊の会でおなじみのキャスト陣が、絶妙に気持ち悪くて可笑しい。
三浦俊輔さんと山本裕子さんの姉弟とか。
ダメなんだけど艶っぽい古館寛治さんとか。
そして初音映莉子さんと石橋けいさん姉妹のカラフルな透明感。

はー。


アップリンクXという映画館は、40〜50人くらい? のキャパシティのこじんまりとしたミニシアターなのですけれど、椅子が列によってみんなバラバラで、前のほうにはふっかふかのリクライニングチェアーとかもあるのですね。これがまぁ気持ちいいこと。
相当リラックスして映画を堪能できる、いい空間。

これくらいの上映室が、自宅の地下あたりにあったらいいなァ、といつも思うんす。
いまは6畳間のアパート住まいですけどね。

夢。
 
 

弁当記 #064


R0012473.jpg
2012.07.03

□隠しのり弁
□砂肝カレー
□明太子ポテトサラダ
□焼きオクラ&ししとう
□オムレツ

砂肝カレー、冷めてもまたうまし。
「カレーだし梅干しなくてもいいかな」と思いつつも、彩りがさみしいので入れてみたら、これが案外イイ組み合わせ。
なかなかどうしてアチャール気分。

  

ネコパ!


新年たこ焼き会だのお花見たこ焼き会だので、ちょいちょい遊びに行ってる森田氏のおうちに、ちょうどひと月前くらいから仔猫がやってきたという。
「やいコラ、さわらせろ!」「タコパもいいけど、ネコパだネコパ!」というわけで、なじみの仲間と遊びに行ってまいりました。


R0012495.jpgR0012489.jpg
茶トラの「さくら」と黒の「すみれ」。
人間でいうところの小学3年生くらいだろうか。
玄関あけたらコンニチハ。

もおおおおおおお!
ぎやあああああああああ!
ほっそり美少女!

台所に立ってると、めしクレめしクレで足元にすりすりよってくるもんで、そのたびにペロペロおじさんスイッチがONになってワシャワシャかまってしまう。
なかなかつまみの準備ができぬなか、出張酒房山にょ開店。


R0012475.jpgR0012493.jpg
[本日のおしながき]
□枝豆
□さば水煮+オニオンスライス
□牛タンにんにく醤油漬け(おみやげ)
□ミミガー(おみやげ)
□ちくわピーナッツソース炒め
□石倉三郎鍋

わりと作りなれてるラインナップ。
ひさびさに食べるとやっぱりうまいね、石倉三郎鍋。
前回来たときは、みんなわりと食が細いのにカレー鍋を作りすぎて大量に余らせてしまったので、今日は美味しく食べきれる分だけ作る。


R0012477.jpg
すみれ(黒)はちょいちょい食卓に上ってつまみ食いしようと狙ってくるけど、さくら(茶)は隣の部屋から遠巻きに眺めながらまどろんでる。
人懐っこいすみれと、クールビューティーのさくら。
「すみれは"可愛い"って感じで、さくらは"美人"って感じやろ?」と、完全に親ばかモード全開の森田氏。ま、そりゃそうなるよね。

自分も含めて集まった4人が皆、いま猫飼ってる&昔飼ってたので、みんなハァハァヒィヒィ言ってばかり。
酒の味も正直わからんくらいに。


しっかし、なぁ。
仔猫の可愛さの破壊力たるや凄まじいな。
でぶ猫もおじいちゃん猫も、それはそれでまたたまらぬのだけれど。

「猫はどんなに小さくても、自然が作った最高傑作である」
と言ったのはレオナルド・ダ・ヴィンチ。
まったく、おっしゃるとおり。

猫至上主義者でありますよ、私。

はあああああ。
またおさわりしに行くんよ。

 

カレーと爆音


来たるべきカレーまつりに備えて、今日は試作の日。

今回はちょっと変化球のカレーを作ってみたくなり、砂肝とひよこ豆としめじなど買って来て、ビール片手に台所の昼下がり。
砂肝は炒め物にしたことがあるくらいで、食材としてはあまり使い慣れていないもの。
まぁなんとなく作ってみて、もし今ひとつだったら軌道修正すればいいや、などと思い、白くて硬い部分もめんどくさいのであえて取らず。
ザッと煮るだけ煮て、試食は夜かなと思っていたけど、ちょいと味見してみたら止まらなくなって、パンといっしょに昼ごはんに。

やべえ。
超うめえ。

トマトの酸味に生姜と黒胡椒をガッツリ効かせて、夏っぽいキレのある辛さ。
砂肝から旨味が短時間でもよく出ていて、あまり煮込まなくてもよさそう。
砂肝独特のコリコリした食感を楽しむには、煮すぎないほうがよいな。白い部分もむしろ取らなくてよいな。
修正すべきは、水加減がちょっと多くてシャバシャバになりすぎたところくらいか。

やー、楽しみだ!



zodiac.jpgenter_the_dragon.jpg
夕方から、吉祥寺バウスシアターの爆音映画祭へ。

『ゾディアック』と『燃えよドラゴン』の2本を続けて観る。

まずは『ゾディアック』から。
デヴィッド・フィンチャーの2007年の作品、という以外はまったく予備知識のないまま観る。
オープニングのタイトルバックに流れる、Santana "Soul Sacrifice" がまァかっこいい。
爆音で観にきてよかったと、しびれた瞬間。
あとSly & The Family Stoneの "I Want To Take You Higher" とか。そうか、時代背景はウッドストックの頃か。

ストーリーは、実際に起きた連続殺人事件をモチーフにしたミステリー。
デヴィッド・フィンチャー独特の映像のリズム感と、スクリーンのなかに詰まった情報量の多さに、かなり惹きつけられつつも、時々置いて行かれそうになる。
うっかり集中力がゆるむと「今名前が出てきたのって誰のことだっけ?」「え? なんでさっきの人ああなった?」とか。
もっかい観たいな。


大学生のころに、レンタルビデオで借りてきて何度か観た作品。このポスターの絵ハガキも部屋に貼ったりしてたな。
でかい画面で、あのおなじみのテーマソングが爆音で流れてきた瞬間、ブワッとテンション上がる。
うひゃー!
ゾックゾクするワ!

ブルース・リーはもちろんかっこよくて、これまたしびれた瞬間だったわけですけれど。

最近仲良くなったとある美人の女優さんが、その昔ブルース・リーに心酔しきっていて、台詞を覚えたりアクションをコピーしたりしていたらしいのですな。
部屋に等身大のポスターを貼り、尊敬するあまり、そのポスターの前で着替えることすらできなくなってしまった、とか......どういうことよ?
今でもブルース・リーの話をするたび、ほんのり顔に憑依してしまうほどに。

『燃えよドラゴン』観ている最中も、どうもその彼女のことが頭をよぎってしまって困った。
あああ、そういやあの子もこういう顔するワー、と。
もうこれからブルース・リーの作品まともに観られなくなっちゃったんじゃないだろうか。

どうしてくれる!


 

前に戻る 1  2  3  4  5  6  7