[酒場めぐり]カオタイ


大学のころからの友だちから、実家で育てたパクチーが大量に送られてきて持て余してるからいらないか、という連絡。くれパクチー、くれくれと喜んでもらうことに。

せっかくなのでついでに晩めし食おうぜ、ということで、高田馬場のビッグボックス前で待ち合わせ。もう一人別のクラスメイトも呼び出して、プチ同窓会。


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大学のころによく通っていたタイ料理の店「カオタイ」へ。
東京に出てきて、生まれてはじめて食べたタイ料理がここのお店なので、ある意味自分のなかのエスニックのデフォルトになってるのですね。
すっかりタイ料理に開眼して、それからいろいろなお店で食べ比べてみたりもしたけれど、ひさしぶりに食べたらやっぱり美味。
この味、この味。

ソムタム(青パパイヤのサラダ)とか。
ガイガパオラーカオ(ひき肉の辛口バジル炒めのせごはん)とか。
ガイヤーン(ローストチキン)とか。
名前忘れたけど、モツの入ったトムヤム味のスープが美味かったな。
あと、ここのお店はランチタイムに食べ放題のバイキングがあって、そこもよく通ったものです。


互いの近況報告がてら、酸っぱ辛いソーセージをつまみにメコンウイスキーのソーダ割りを呑む。
3人とも高校を卒業して1年の浪人生活を経たのち、愛知・兵庫・新潟とそれぞれ地方から上京してきたという経緯が一緒。

たまに思いだしたように会って呑んだりする友だち。
ひさしぶりに話すと、やっぱり大学のころと変わらねえな、と思うのですが、気づけばもうすぐ39歳。2人はもうパパだし。
さすがにいろいろしっかりしてるよなぁ、と思う。
いろいろしっかりしてねえよなぁ、俺。

ラストオーダーでお店を出たけれど、話したりずにもう一軒はしごして、終電まで語らう。
なかなか感慨深い高田馬場の夜。


大好きなバンド、吾妻光良&The Swinging Boppersの『高田馬場へ "Loosiana"』という曲があるのですが、早稲田大学で青春時代をすごした身としてはなんともグッとくる歌詞なのですね。

うろつこう 懐かしの 街並みのなかを
そう 金が無くても暇がある 学生の様にさ

夕方 たそがれ テスト近いけど
一夜づけなら明日やればいい 今夜は飲んじゃお

カドの飲み屋は煮込みが八十円
店の奥には湿ったタタミの座敷が

寄りましょ 焼き鳥 外れた商店街
ネギマとハツとホッピーを 高田馬場で

いつも二人で 通ってたジャズ喫茶
君がいなくて 泣きながら食べてたラーメン

行きましょ あの街 思い出の中の
そう いくらボケたって忘れない 高田馬場を


そして家に帰って、おすそわけしてもらったパクチーを見てみたら、ちょっとどうかと思うくらいの量でおどろいた。ずいぶん重いわけだ。

こりゃ森だ、森。
パク森。

 

おい、キミ失格!


夜、ブルドッキングヘッドロック『おい、キミ失格!』@三鷹市芸術文化センター星のホール、を観に行ってまいりました。

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今回はWEB&制作スタッフとして関わってる寺井さんから「相当どえらいことになってますよ!」とオススメをされていた今回の作品。とても楽しみにしながら、雨の降るなか三鷹駅から劇場に向かう。

観劇のまえに「中華そば みたか」に寄って行こうと思っていたけど、ボンヤリしていたら遅くなってしまって断念。
ひさびさに食べたいな。小皿でメンマもらって瓶ビール呑んで、からのチャシューメン。ああ。


昨年『ショーシャンクの空に』でご一緒したキャラメルボックスの筒井さんをはじめ、時速246億の川本さん、親族代表の竹井さんなど、かなりの手練を揃えた印象。
なんつうか、アベンジャーズ感あるね。
これだけでももうワクワク感が高まっていたのですが、観に行ったお客さんの感想を聞いたりしていて、ますます楽しみに。
あんまり期待のハードル上げちゃって大丈夫かな、なんて思ったけれど、まるで杞憂も杞憂でした。

超、おもしろかった。超。
あっさり超えた、期待。

エッジのきいた台詞の数々に、笑いと毒と艶が満載。
カラフルなキャラクターの波状攻撃。
そしてあの舞台の使い方。
もう、唸るよ。

いやあ、おもしろかったな。
軽くボウッとした頭で、三鷹駅まで歩いて帰る。
興奮さめやらぬ頭で歩くこの駅までの道のりがけっこう好きなのです。

 

やまパイとよばれて

火曜日。

ここ数日降り続いた雨がひょっこりおさまった火曜日。ここぞとばかりに洗濯をする。降るなよ、降るなよ、と念じつつ。
洗濯ものの心配もあるのですが、BUDOKANに入るこの火曜日は雨が降ってほしくないのです。オープンエアーなお店だもんで。


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[今夜のおつまみ]
鳥皮とピーマンと春雨炒め。

1 鳥皮を日本酒・生姜・(あれば)ネギの青い部分といっしょに茹でて、5mmぐらいの幅の細切りにします。
2 ピーマンも中の種とワタをとって、同じくらいの幅に切ります。
3 水にひたして戻した春雨を食べやすい長さに切って、軽く下茹でします。
4 フライパンにニンニク・しょうがのみじん切りと一緒にごま油を入れて弱火にかけて、下ごしらえした鳥皮・ピーマン・春雨を炒めます。
5 塩こしょう・醤油・オイスターソースで味つけして、仕上げに白ごまをふって全体に混ぜたらできあがり。

これは何度か作ってるけど、なかなか評判のよい鉄板つまみ。
鳥皮の脂とピーマンが相性よくて、ちょっと青椒肉絲みたいな感じ。豆板醤も入れたり、水溶き片栗粉でとろみをつけてもいいかもですね。
「ごはんに乗っけて丼で食べたい」との感想をいただく。それ、美味いでっしゃろ。


どういうわけかわからないのですが、ここ数年で仲よくなった友だちから「山にょセンパイ」「兄さん」「山にい」「パイセン」と呼ばれることが多く。
もともとずっと後輩的なポジションを死守したいと思っていたクチなので、アニキ的な呼ばれ方をするとどうにもくすぐったかったのですけど、なんだかんだで慣れるもんですな。

しかし「やまパイ先輩」と呼ばれるのはさすがにどうかと思うのだ。なんだそれ。
まあ、そう呼んでくるのはインドちゃん(通称)だけなんだけどね。

そもそも君も何なのだ、インド。

 

似顔絵、肉豆腐


梅雨入り宣言した途端、「よっしゃ、行くぞ行くぞ!」とばかりに本気出してきた感じのある今年。よう降りますのう。


先日の水曜日は予定が合わず参加できないという人が多かったので、雨の土曜日にまたあらためて酒房山にょを開催しました。
お足下の悪いなかお集まりいただき、まことにありがとうございます。


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[本日のおしながき]
□パリポリおつまみ盛り合わせ
□オクラとゴーヤの梅ツナ和え
□ハンブルガー・ロッゲンブロートと豆アジスプレッド
□なすとコンビーフのにんにく炒め
□なすと油揚げの生姜醤油炒め
□炊きたてごはん
□とん汁風肉豆腐

みんながいろいろ持ってきてくれたスナック系のおつまみを盛り合わせ。
濃厚チーズのおつまみスナック「チーザ」の新機軸、カニ味の「カニーザ」が思った以上のカニ感。

オクラとゴーヤの梅ツナ和え、これも初夏の定番おつまみでございます。
そうめんにのせても美味し。

ハンブルガー・ロッゲンブロートは、実家のパン屋が最近出したライ麦90%配合の攻めてるドイツパン。薄くスライスして軽くトーストしていただきます。なんとも酒に合うんだよ。日本酒でもイケる。そして名前が強そう。
そして豆アジスプレッドは、お母ちゃんのお手製の瓶詰め。なかなか手間がかかったみたいですが、ライ麦パンによく合うね。うまい。

なすとトマトの煮込みを作ろうと思っていたけどトマトを買い忘れたので「コンビーフとニンニクとオリーブ油で炒めるのと、油揚げと生姜とごま油で炒めるの、どっちがいい?」とリクエストをとったら「どっちも食べたい」とのことだったので、両方作ってみたよ。わがままクッキング。

地元の新潟に「とん汁 たちばな」という老舗のお店があり、そこのとん汁は豚肉と玉ねぎと豆腐しか入っていないという、ほぼ肉豆腐のようなもので。
国道沿いにあるのでスキー帰りのお客さんなどで大層にぎわっている、人気のとん汁専門店なのですが、その味をちょっと真似してみた。うめえなあ。白めしがすすむよ。


某国民的人気アイドルグループの総選挙がテレビでやっていたので、みんなでやいのやいの言いながら観る。
集まったみんな同じくらいの距離感で、特に思い入れとかないので、「スピーチ長くね?」「この子髪型変えたらいいのに」「イチゴ農家の人はどう思ってるのかしら」等々、言いたい放題。
しかしまぁみんな雨のなかすごいね。寒そうだね。なんで室内でやらないのかな。


酒房に来るたびに、同席した人の似顔絵を描いてくれる友だちがいるのですが、その日作ったつまみと来てくれた人の名前をメモしている「酒房ノート」に、その似顔絵コレクションがどんどんたまってきてうれしい。
つきあいが長い友だちよりも、初対面の人のほうが描きやすいんだとか。ほー。


どんどん増やしていきたいね、酒房ノート。
ペンションの思い出ノートみたいな感じね。