雨上がりの夜空に


火曜日。

夕方くらいにバケツをひっくり返したようなゲリラ豪雨。
夜はBUDOKANでバーテンの日なので、このまま続いたらちょっと困っちゃうなと思ったけれど、ほどなくしておさまった。
風のよく通る気持ちのよい、雨上がりの夜空。

♪どうしたんだ、ヘヘイベイベー。
♪バッテリーはビンビンだぜ。


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[今夜のおつまみ]
ゴーヤとオクラの梅ツナ和え。

高円寺のお気に入りのカフェ「Dogberry」で出てくるサラダを真似して作った、夏場のお気に入りメニュー。

ゴーヤとオクラをさっと湯がき、千切りにしたミョウガ、油を切ったツナ缶、たたいた梅干し、かつお節、醤油といっしょによく混ぜ、冷蔵庫でしばらく寝かせて味をなじませます。
仕上げに白ごまふってごま油をタラリとまわしかけたらできあがり。


3時すぎくらいにお店を閉めたあと、始発の電車が出るまでのあいだ、すぐ近くの姉妹店「東京DOME」で一杯呑んで帰る。
2月までずっと火曜日担当でBUDOKANに入っていた、"下北沢の勃ちひろし"ことGOMEさんも来ていて、ダラダラとしばらくおしゃべり。
ちょいちょいこのバーテン修行日記を読んでくれているようで、うれしいやら照れくさいやら。
「山にょがBUDOKANに入るようになって、新しい風が吹くようになった」と、うれしいお言葉を頂戴したよ。

最初のころはまだ全然常連さんたちにも顔をおぼえてもらってなくて、1日にお客さんが3人しか来なかった夜なんかもあったのですけど、ありがたいことにちょこちょこと馴染みのお客さんも増えてきまして。
いろんなお友だちが増えましたよ。
美味しい美味しいと、つまみを食べてくれたり。
夜中にダラダラとヨタ話につきあってくれたり。


基本的には毎週火曜日レギュラーなのですが、だんだん慣れてきたのでちょこちょこと別の曜日にも代打で入ることになりそうです。
どうぞみなさん遊びにいらしてくださいね。

さあ。
呑もうぜ!

ワクワクの根


このあいだの木曜日から日曜日まで、とある自主制作映画の撮影に行ってまいりました。

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「山にょさんにピッタリの役がある」と紹介をされて、台本を読んでみたら「チャラくてすけべな小悪党」ちう、なんともワクワクする役どころで。
まだほんの数回しか会ったことのない友だちなんだけれど、まったくどういうイメージ持たれてるんだよ、と。
でも監督からは「イメージどおりです!」というお墨付きをいただきまして。
のびのびと演じさせていただきましたよ。
カワイイ子ちゃんとオフィスでイチャイチャする場面もあり。


まぁ、楽しかったこと楽しかったこと。
与えられた役が自分のなかでどんどんふくらんできて、アドリブの演技や台詞がスルスルと内側から出てくる感覚がすこぶる刺激的でした。

現場のスタッフ4名という非常にミニマムな撮影チームのなか、キャストもレフ板掲げたり、通りの人を止めたりと、なかなか濃密なチームワークでワクワクする現場。
スタッフがたくさんいる大きな現場になると、それぞれが分業制になるので互いに距離感があったりするのですが、こういうの、すげえ楽しい。

撮った映像を小さなモニターですぐチェックさせてもらったりもしたのですけれど、大学生のころにはじめてやった映像のときのお芝居とほとんど変わってねえな、と思いました。


19歳くらいから、たまたま入った大学の演劇サークルで役者をやるようになり、はじめて行った映像の現場は、映画美学校という専門学校が製作した『寝耳に水』という短編映画でした。
22歳くらいのころか。
友だちに誘われてオーディションを受けてみて、たまたま監督が自分の舞台を観てくださっていたということもあって出演が決まりまして。

最初の顔合わせで「軽くリハーサルをしたい」と言われて、やった場面がいきなりベッドシーンだったという。
濃厚なカラミというわけではないのですけど、情事のあとに布団のなかでまどろむふたり、という感じだったのですが。
もう右も左もわからぬはじめての映像の現場で、今よりも人見知りもはげしかったころに。もう何重にも重なった緊張感のなか、いろんな汗が出ましたよ。
「あのときの緊張感にくらべたらまだ今回のほうがマシだ」と、その後いろんな現場で思えるようになったので、なかなか貴重な原体験ではあったと思います。

監督のマンションに泊まり込んでの撮影は、専門学校の生徒さんたちがみんなで一丸となって作っていて、舞台の作り方とはまた違った熱気と興奮にムラムラした感覚は強烈だったのであります。

あれから15年くらいか。

今でこそイチャイチャする場面もすっかり楽しんでできるようになりましたが、芝居に関してはあまり成長してないなというか、根っこにある部分は変わらないなということをしみじみ実感したこの4日間でありましたよ。

完成が楽しみだなー。




 

[酒場めぐり]山下食堂


先日、友だちと家の近所の美味しい鰻のお店に行こう、ちうことになったのだけど、残念ながら予約でいっぱいで入れず。
んじゃまだ連れて行っていない、西荻窪界隈で美味しいお店はどこかしら、ということで、ビストロ「山下食堂」に行ってまいりましたよ。


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山下食堂は2011年5月1日にオープンしたビストロです。
季節の食材を使用した美味しい料理とお酒。
西荻窪のゆったりと流れる時間の中で、心ゆくまで楽しんでください。


前に西荻スイッチの常連さんに連れて行ってもらったお店。
西荻窪でいちばんとウワサの男前マスターと、チャキチャキしてて気持ちのよい接客の、可愛らしいおくさまが2人で切り盛りするこのビストロ。
夜遅くまで営業しているので、スイッチが閉まったあとにたまに行ったりしております。

はじから順に、いちいち美味しいんだよ、このお店。
鰯とアボカドのタルタル!
生ハムとぶどうのサラダ!
じゃがいものガレット!
そしてトリュフオイルのカルボナーラ。たまんねえよ。
外でカルボナーラ、ひさしぶりに食べた。ゴリゴリに黒胡椒がかかってるのがまた。こうでねえと。

前に来たときに食べた、鰹とみょうがのパッパルデッレてのも、また美味かったな。
4cmくらいの、幅広の自家製パスタ。
「のだめカンタービレ」で言うところの、呪文料理だ。


友だちが描いた、お店の壁の絵もまた楽しい雰囲気。
肩肘はらずに楽しめるビストロ。料理にあうワインも選んでもらって、まんまといい酔い心地に。
そしてなかなかリーズナブル、というところが素晴らしい。
ありゃ、マジでいい店だよ。

おそるべしだよ、まったく。


しかし山下さんがやってる食堂、というわけじゃないんだよな、そういえば。
いま気づいた。
なんでだろ。

 

蒸し蒸し蒸し鶏


朝から蒸し蒸しの火曜日。
夕方くらいにドザーッと雨が降って、一時はどうなることかと思ったけれども、夜には上がってビール日和。


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[今夜のおつまみ]
空芯菜と蒸し鶏の冷菜。
ネギの青い部分と生姜で香りづけして酒蒸しにした鶏むね肉を、食べやすい大きさにほぐし、水にさらした白髪ネギと細切りのザーサイといっしょに、オイスターソース・ナンプラー・お酢・醤油・ごま油とよく和えて、しばらく冷蔵庫で冷やします。

このねぎザーサイ蒸し鶏は、そのままつまみにしてもよし、野菜と混ぜてよし、豆腐や冷奴にのせてよし、の万能おつまみ。
混ぜたりのせたりするときは、ちょっと味つけ濃いめで。

先日の酒房山にょで出そうと思ったけど出しそびれた、空芯菜が冷蔵庫にあったので、さっとゆがいてねぎザーサイ蒸し鶏とまぜてみた。
塩コショウで味をととのえ、仕上げに白ごまふって。
空芯菜を炒め物以外で食べるのははじめてだったけど、シャキシャキですこぶるウマスでございました。


なんだかカオスな夜だったな。
お酒は楽しいけど、ほどほどにね。
ちょっとグデグデになった若い人たちの介抱をしながら思う。
わいも大人になったんよ。

 

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