効率の優先


いま、いちばん好きな芝居づくりをするユニットといっても過言ではない、城山羊の会『効率の優先』を観に池袋の東京芸術劇場へ。


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 仕事。というか会社の話です。私は会社員を10年やったという経験の持ち主です。ふ。みなさんの中にはアルバイトをしている人も多いでしょう。その目的は言うまでもなく、生活の糧、お金を稼ぐことです。もちろん会社員だってそうです。しかし、昔はお金というより、仕事自体が生きる目的になっている会社員も多かった。今でもずいぶんそうでしょう、国民性でしょうか。「会社」ってなんだったんだろう、って震災後思ったりしています。

 演劇的な抽象や象徴みたいなことでは少しもなくて、ただ単に、例えば、わたしはあなたが嫌いで仕方がない。しかしこの仕事のために好きになる努力をしている。もし、仕事を一緒にしていなかったら、とっくにあなたを殺しているだろう、大げさに言えば。あなたはこの仕事のおかげでわたしに殺されずにすんでいるのだ、みたいなことです。よろしくお願いします。

(青年団の山内健司さんとは別人のかつて会社勤めをしていた山内ケンジ)


そこはかとなく漂う、しっとりとした大人のエロティシズムが毎作品たのしみな城山羊の会なのであります。
今回はオフィスのおはなし。
何気ない、ちょっとした会話のなかに生じた噛み合わなさから、どんどん崩れて行く関係性。
そしてうまれた嘘と事件。

おもしれえなぁ。

なんとなくコーエン兄弟の世界観に通ずる空気を感じるのは、ピーター・ストーメア似の岩谷健司さんのせいか。
序盤はうっすらと匂わせながら影をひそめつつ、クライマックスで噴出した石橋けいさんのフェロモン。
カーテンコールであんなに笑ったの、はじめてだよ。
毎度毎度、キャスティングがほんとうにすばらしいと思うのですね。適材適所かつ、全体のバランスが。

はー。

どうもわたくし、エロス×不条理というのが大好物なようです。
オフィスラブというものに、ボンヤリとしたあこがれもあるようです。

平日の昼間っからムラムラした!
ムラムラしたぞ!

 

梅雨空に春雨

ようやく6月らしい、梅雨らしい気候に。
木々や草花が、ひさびさの水を吸い込み喜んでいる音がする。
いいおしめりですなァ。

夜、BUDOKAN。
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[今夜のおつまみ]
タイ風春雨サラダ。
「パクチー入りのつまみが食べたい」というリクエストにおこたえして。

1 お酒と塩コショウ、ナンプラーで下味をつけた豚ひき肉を、みじん切りのニンニク・生姜と、豆板醤といっしょにごま油で炒める。
2 千切りにしたキュウリ、にんじんと新たまねぎを塩もみしてしばらく置いておく。
3 春雨を熱湯で2分ほどゆがいて、食べやすい長さに切る。
4 ボウルで春雨・ひき肉・野菜をよく混ぜ、お酢・ごま油・ナンプラー・オイスターソース・砂糖・レモン果汁で味つけ。
5 仕上げにパクチーと白ごまを混ぜてできあがり。

基本的なレシピはこんな感じだと思うのですが、冷蔵庫にあった辣油やスイートチリソースなんかをチョイ足ししました。
辛くて酸っぱい、山にょ風ヤムウンセン。
山ウンセン。
ソフィーのペッパーラスクといっしょにつまんでもイイ感じ。


幸いどしゃ降りにはならず、しょぼしょぼ降ったり止んだりの天気のなか、雨見酒。
口琴奏者のらるふさん、というお客さんが来てくれて、カウンターで演奏をしてくれた。
すげえ!
すっげええええ!
あんないろんな音が出るのか!
軽いトランス状態にスッとさらわれました。超たのしかった。

ああいう、サッと出して演奏できる楽器持ち歩いてるの、いいな。

今宵も良い酔い。

 

どっきり成人式 〜オレもお前も


月曜日。
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夜、下北沢へ。動物電気 20周年記念公演『どっきり!成人式 〜オレもお前も』@駅前劇場を観に行く。

ちょっと早めに着いたので、マジックスパイスでチキンの虚空に納豆とチーズのトッピング。そういえば先週も来たな。
最近はお店の人にも顔をおぼえられてきたようで、「何名様ですか?」「おタバコはお吸いになりますか?」等訊かれるまえにいつもの席へと案内してくれるようになった。
そういえばもう何十回と食べてるけれど、誰かと一緒に行ったことって2回くらいしか記憶にないな......。


公演のたびに作風をいろいろ変えたりして、違う角度から楽しませる劇団などもいろいろあるけれど、動物電気はその点ブレがない。
毎回毎回設定はいろいろ変われど、つかみの前説があって、タイシさんはおばちゃんの格好で、換気タイムに体操して、ふんどし姿のコバケンさんのおもしろコーナーがあって......というのは変わらず。
コロッケやオムレツ、ウインナーなど、トッピングでいろいろ遊び心を出してくるけど、毎回変わらぬ安定した味わいのカレーを出してくれる街の喫茶店、という感じですかね。
小劇場の役者仲間のあいだでも、動物電気はホントにみんな大好き、というのも納得なのですね。

そんなゆるぎないお芝居を作り続けて、今年で結成20周年。
すばらしいことですよ、20年続けるということは。
これから30年、40年と続けていただきたいものです。


あー、おもしろかた!

  

[酒場めぐり]ダ・アオキ・タッポスト


日曜日。

今日も朝から撮影。なかなかのスピード感にあふれた現場で、当初のスケジュールよりもかなり早めに撮影は終了。
これはなかなか素晴らしいことだと思うんですけど、あまりに早く終わっちゃってちょっとつまらなかったりもするのですね。
現場、大好きなもので。


一旦帰宅して風呂につかって、また今宵も美味しいもの探訪の旅へ。

前に池袋「楊」に汁なし担々麺をいっしょに食べに行ったゆかいな仲間たちと、「次はどこに行くか」と会議をしたときに、豊島園にある「ダ・アオキ・タッポスト」という美味しいナポリピッツァのお店が候補に上がりまして。
行ってきましたよ。うひひひ。

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メニューを見てもどれもこれも美味しそうで、「上から順に全部持ってきて!」と言いたいところだったけど、今日は「ピッツァを思うさま食おう」という会だったので、本日のカルパッチョと自家製ソーセージの2皿でがまん。
ま、どっちも案の定美味しくてまいったよ。

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4人で席を予約していて、3枚生地をキープしてあるということだったので、どういう組み立てで頼もうかといろいろ思案。

まずは定番のマルゲリータから攻めます。
フレッシュトマトソースにモッツァレラ、バジルがなんともたまりません。
モッチモチ&カリッカリの生地がマァ美味いこと美味いこと。

ハーフ&ハーフもできるということだったので、いろいろ悩みつつも、4種のチーズのピッツァと、パンチェッタ&パルメザンのカルボナーラっぽいやつを。
おい、たまんねえな。
マジでたまんねえな。

パンチの効いた濃厚ラインで2枚目は攻めたので、次はどうしようと思っていたとき、向こうのテーブルにこんもり山盛りのピッツァが目に入り、それがなんとも美味そうだったので頼んでみました。
生ハムとルッコラとパルメザンのピッツァ。
ワッシャワシャになりながら豪快に食う。
うめえ、うめえ。
ルッコラのほのかな苦味がなんとも、まぁ。
もう4人とも、阿呆みたいな顔になってましたよ。

食べログで高評価というのもなるほど納得。
あれはいいね。たまんないね。
また行きたいよ。もっといろいろ食べてみたいよ。


もうちょっと呑み足りんということで、腹ごなしに練馬まで歩き、立ち呑みのタイ居酒屋「ひょうたん」へ。
以前ランチで行ったことはあったけど、夜に来るのははじめて。
もうすっかりピッツァで満腹になってしまい、ほんのちょっとつまむ程度だったのですが、ここもあらためて来なければならないお店です。
今日は予告編、てことで。
なかなかコアな感じのお店で、イイ顔した酔っぱらいがたくさんいた。
ま、俺たちもだけどな。


ふー。
練馬界隈もまた熱いぜ!

 

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