旅とわたし

火曜日、毎度おなじみBUDOKAN。

ゴールデンウィーク最終日(今日こそ)。
明日からはまた平日で、しかも朝から「オイ、ちょっとどうした?」てなくらい寒かったので、今日は静かな夜かなー、と懸念してたのですが、思いがけずいろんなお客さんが来てくださり。
夜中1時すぎの深い時間からやたらと盛り上がって、とんでもカオスな夜となりました。嬉しいこってす。
もうちょっとおつまみたくさん作ってきてもよかったな。


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[今夜のおつまみ]
じゃがいもとオクラのサブジ。
スパイスきかせたカレー味の蒸し煮ですね。近所の八百屋でオクラが安かったので作りました。
じゃがいも、オクラ、トマトをざくざく切って、クミンシード・ターメリック・コリアンダー・レッドペッパーをまぶして、無水鍋で蒸し煮にしたらもうできあがり。
簡単で美味しいんだよ。


早めの時間帯に、姉妹店の東京DOMEのカウンターでつい先日知り合いになったお客さんが来てくれて、わりとゆっくりいろんなお話を。
前にイギリスにワーキングホリデーでしばらく住んでいたとのことで、「これまでどんな国に行ってきたか」という話に花が咲く。


はじめて行った海外旅行は、大学1年生のころ。ロンドンに10日ばかり。
気ままな貧乏ひとり旅にすっかりハマってしまい、大学が長い休みになるたびに、アルバイトして貯めたお金をつぎ込んでいろんな国に行ったものです。
イギリス、イタリア、フランス、スペイン、タイ、インド、中国、韓国、インドネシア。
当時は仕送りをもらっていたというのもあるけれど、よくあんなに行けたもんだな。
「車の免許とる時間とお金があるんだったら旅行に行っちゃえ」とか思ってたので、結果いまだに免許持ってないんですけどね。

いろいろ話していたらキラッキラした思いでが蘇ってきた。
楽しかったなぁ。

いろんなドジもやらかしたけどね。
イギリスに行く前日に友だちと呑んだくれて、寝坊して飛行機に乗り損ねたり。
インドで謎のツーリストオフィスに連れていかれてカツアゲにあったり、狂犬病の犬に噛まれたり。
フランスでクレジットカードを紛失して悪用されたり。
まあ、ほぼほぼ自分の不注意が原因なのですが。
ホント、無事でよかったよと思うこともしばしば。


つい先日、Twitterで会田誠さんがこんなツイートをしていたのが非常に心に刺さったばかりだった。

若いうちに海外に行くのはホント大事だと思うよ。期間短くても、特に目的なくても、経済的に無理しても、言葉喋れなくても。こんな僕でもその頃の精神的遺産で今も食ってる気がする。

ホントにそのとおりだな、と思う。精神的遺産。
今は経済的にも時間的にも昔ほどの余裕がなくて、ここしばらく外国に行ってないけれど、ひさしぶりに何も考えない気ままなひとり旅に行きたくなったよ。
なんとか頑張って、秋くらいにどこか行きてえな。
バックパックしょって、ホテルの予約もせずに。
いま行ったらまた見える景色が違うのだろう。まず、料理の楽しみ方がもっと深くなってるんじゃなかろうか。


とりあえず、20歳のときと30歳のときにインドに行ったので、再来年40歳になったら行かなくちゃ、と思う。
サブジが呼んでるよ。


 

気まぐれおつまみ、あり〼。

こどもの日。

連休最後の本日。ARENAランチタイムはいつものメニューに加えて「さっぱりネギ塩豚丼」、そして気まぐれカレーの「ホルモンとエリンギのトロトロ煮込みカレー」がありますよ!数量限定、急げ!

なんつって朝からツイートしたのですが、世の中的には連休は明日までなのですね。お恥ずかしや。

しかし普通の会社勤めをしたがことなくて、以前長いこと派遣社員として働いていたところも、土日祝日関係なく水曜日と日曜日がお休み、という感じだったので、大学を出てからゴールデンウィークの恩恵にあずかったことがあんまりないのです。
むしろどこ行っても混むじゃん、というくらいの認識。


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でもARENAランチタイムは、平日はなかなか来れないという方が昼からいらして、ホルモンのトロトロ煮込みカレーをチョイ盛りで食べながらビール呑んで。いい休日ですね。

カウンターに座ったお客さまから「乾きものじゃないお酒がすすむおつまみ、なんかある?」とのリクエストが入ったので、「よっしゃ、作りましょ」と。

角切りにして軽く塩もみしたキュウリと、同じく角切りにしたアボカド、油を切ったツナ、タルタルソースをざっくりと混ぜて、塩こしょうで味をととのえ、パプリカパウダーを振ってライムを添えてできあがり。
ソフィーのラスクといっしょに。

これ、いいな。
ちょっとワカモレ気分。

ARENAの冷蔵庫のなかにあるものだけでできた。
タモリ倶楽部気分の気まぐれおつまみ。
お客様にも喜んでもらえて非常にうれしい。

たまにこんな感じで、リクエストにおこたえしてアドリブのおつまみも出したりするっス。
気まぐれカレーに気まぐれつまみ。

どうぞおいでませ。

 

祭りのあと

スコンと晴れた日曜日。

今日もランチタイムにARENA下北沢へ。
肉フェスのあとは、少しずつ残ったいろいろな部位のお肉が入った「肉祭りカレー」というのを作って出すのが、恒例のお楽しみになりつつあるのですけれど、今回はほとんどお肉が完売してしまったので肉祭りは残念ながらナシ。

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でも自家製ネギ塩だれが少し残っていたので、豚肉をカリッと焼いて、ごはんの上に千切りのレタスといっしょに盛り、ネギ塩だれをかけていただく「ネギ塩豚丼」を作ってみました。
これ、まちがいねえ。
定番メニューにしたいくらい。
ネギ塩だれがなくなり次第終了だよ。急げ!!

そのほかに、ホルモンが若干余っていたのと、いただきものですごく立派なエリンギがあったので、ホルモンとエリンギの煮込みカレーを作ってみました。
トロットロに煮込んだホルモンの濃厚な旨味がたまらぬカレー。
モツ煮込み感覚で、チョイ盛りで頼んでパンといっしょにいただくのもまた最高。
月曜日から数量限定でお出しできますよ。


と、すっかりARENAブログみたいな日記になってますが。

仕事を終えて帰る井の頭線。
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いっしょに入ってた同僚の子と話しながら帰り、吉祥寺でオススメの居酒屋さんの話になったときに、いくつかお気に入りのお店を紹介したのですが。

「もも吉」という吉祥寺シアター近くのお店が美味しくてね、という話をしはじめて。
「鶏もも焼きが名物なんだけど、熱々パリッパリに焼けた骨付きの鶏肉を、手をベッタベタにしながらかぶりついて、ざく切りのキャベツをバリバリやるのがたまらない」
「お皿に残った脂と肉汁は、銀シャリおむすびをひたしてぬぐうようにして食べるのがおたのしみ」
などと熱く語っていたらもう無性に食べたくなってしまい。
気がついたらひとりでカウンター席に立って「サッポロラガーの中瓶ともも焼きの並、あと銀シャリおむすび」と頼んでました。

たまらんよ。
むしゃぶりついたよ。

ほとんどのメニューをハーフサイズにできるという、立ち呑みひとり酒にとてもやさしい感じなので、ベーコンと粒マスタードのマカロニサラダ・アスパラとみょうがの胡麻和えを頼んで、瓶ビール→ハイボール→芋焼酎ロック。

大満足でありました。


昨日の肉フェス、いろいろ働いててあんまりお肉を食べられなかったしわ寄せが今になって来たのかな、などとボンヤリ考えていたのですが、肉プロデューサーのヤスオさんがInstagramに焼肉食べてる写真をあげていたので笑ってしもうた。
肉フェスのひずみがあちらこちらで......。

肉はたまんねえですね。
ふー。

 

肉フェス新世紀

土曜日。
肉フェスvol.18@ARENA下北沢が開催されました。

駒沢公園でも「肉フェス」とやらがこのゴールデンウィークにやっているみたいですね。
どちらが本家とか元祖とかはもちろんないのですけれど、こちらは毎月1度、定期的に開催している人気のイベント。
お店のBBQグリルや土鍋を自由に使って、イベリコ豚カルビや牛フィレやホルモン、豚しゃぶなどのお肉が2,000円で食べ放題という、なんともお得でお酒のすすむ楽しい宴なのであります。


毎回すこぶる美味しいお肉を提供してくれるヤスオさんとBUDOKANで話していて、今回でもう18回目になるので、ちょっと新しいことやろうと思うんだ、ということになり。
ステーキ用の牛肉をグリルで焼いて、それをキッチンで切り分けてソースをかけて提供したい、とのこと。
「というわけで山にょ、ステーキ用のソースちょっと考えてみて」とのオーダーが入りました。


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ひとまずどんな感じになるのか、お客さんに出す前に試作&試食をしようということで、イベントのはじまる1時間前くらいにARENAに行っていろいろ準備をしました。

ステーキのソースか......。
豚や鶏に比べ、牛肉は自分で調理して食べる頻度が少ないので、正直どうしたもんかなぁと思ったのですが、おろしにんにくと醤油とお酒をフライパンで熱して、バターを溶かしたにんにくバター醤油ソースを作ってみました。

厚さ4cmくらい、直径は小学生の顔くらいあるんじゃないかというどでかいステーキ肉を豪快に切り分け、アチアチのソースをかけて強めにブラックペッパーを振って、クレソンと粒マスタードを添えて出してみたよ。
ひとまずスタッフ一同で、フォーク持ってお皿を囲んで試食。

こ、これは......!(白目)

今回の肉フェス、どえらいことになる予感をそのとき肌にビンビン感じました。


ここ2回ほど予定が合わなくて参加できなかったのですが、ひさしぶりにスタッフとしてガッツリ入る今回の肉フェス。
毎回どれくらいのお客さんが来るのかは読めず、今回もゴールデンウィークのど真ん中ということもあって、みんな予定を入れちゃったりしてるんじゃないか、という懸念もあったのですけれど。

蓋を開けてみたら大盛況も大盛況。
いつもはちょっとお肉が余るくらいなのだけど、22時くらいの段階で肉がほとんどなくなってしまうという事態に。

50kgくらい用意していたというのに、だ。


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台所を任されていたので、とにかくずっと肉切ってソース作って野菜切って米研いで、肉切ってソース作って野菜切って米研いで、の連続。
でも見た目も麗しい焼き加減の肉を切って出すたびに、あちらこちらで歓声があがるのを聞いてはアドレナリンも出っぱなし。
肉切り分けてる瞬間を写真撮ってもらったのだけど、ずいぶん悪い顔してた。


自分で言うのもなんだけど、コレ相当美味かったっす。
まあ、非常にいい具合の焼き加減に仕上げてもらったというのがいちばん大きいとは思うけれど。
肉プロデューサーのヤスオさんから、ソースと盛りつけを大絶賛してくれて非常にうれしい。


これ、今後の肉フェスの目玉になることでしょう。
ビンッビンにキャラ立ちしてたもの。
そのとき肉フェスの歴史が動いた、と言ってもよかろう。


これはぜひ皆さんに食べていただきたい。
肉、テラッテラに輝いてるよ。

来月のvol.19はいつかな!

 

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