最後の宴

夜、めずらしく早めの時間に吉祥寺にいたので、バウスシアターは今日なにやってるかな、と思って上映スケジュールを見ると、爆音映画祭で『ロッキー・ホラー・ショー(パフォーマンス付き)』。
こりゃ観たいぞ。
でもチケットもうないだろうな、と思いつつも、とりあえず行くだけ行ってみる。
やっぱり人気のプログラムなので、案の定チケットは完売。当日券も朝の時点でもう瞬殺だったそうな。
27日14:30-の『AKIRA 35mm版』は観たいぞ、と思っていたので、前売り買っておこうと思っていたらやはりそちらも既に完売。当日券に並んでみるか......。


観たい作品もいろいろあるんだけど、どうにもタイミングが合わなかったりで結局いまだに観ておらず。
なんだかこのまま何も観られないまま、バウスシアターとお別れしてしまうんじゃないか、という気になってきた。
いかん。
そりゃ、ダメだ。


TSUTAYAでDVD借りてきて家で観るというのがあまりできない性質なので、映画は映画館で観たい派。
家から自転車で気軽に行けて、上映作品もホントに自分のツボをくすぐるセレクションなので、ずいぶん通いつめていたバウスシアター。

会員証の有効期限が切れてしまったので、あらためて入会しようと思ったら「新規の入会は昨年末をもって終了したんですよ」と言われたのが今年の年明けちょっとした頃。
そうなんだ、どうしたんだろ......と思っていたら、それから少ししてバウスシアター閉館のニュースが飛び込んできた。

本当に大好きな映画館なんだよ。
あそこが無くなってしまうというのを正直まだ受け入れられずにいるところがあるのです、きっと。
小学生のときに、すごく仲のよかった友だちが転校してしまうというのを知ってから逆にうまく接することができずにギクシャクして、最後の最後でお別れするときになってギャン泣きしたのをふと思いだす。

いや、最後の宴、何としてでも観る。
ボヤボヤしてる場合じゃねえ。


 

スキヤキカーニバル


ARENA肉フェスのプロデューサー、お肉屋さんのヤスオさんとBUDOKANで話をしていたときだよ。

こないだの肉フェスvol.18、お肉がなくなるくらいの大盛況でたいへん盛り上がったのはよかったのですが、ヤスオさんも自分もいろいろ動き回っていたおかげでほとんど肉を食べられず。
じゃあこじんまりと肉パーティーしようか、ということに。
ARENAのキッチンとテラス席を借りて、少なめの人数でワイワイと。


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どうやら滅多に出ない、稀少なすき焼き用の霜降り肉が手に入りそうだということで、ここはすき焼きにしましょうか、と。
あと、お店で人気の豚肉の味噌漬けを持ってきてくれるということなので、そいつはフライパンで焼いて千切りのキャベツといっしょにいただきましょう、と。
基本的に、肉フェスでは出さないようなお肉を中心に用意してくれるという。
こりゃ肉フェスティバルならぬ、肉カーニバルだよ。謝肉祭だよ。

昼めしもニンニクと玉ねぎとバジルソースだけという、質素も質素なパスタで済ませて、肉に飢えた状態で臨むよね。

ちょっと早めに行って、いろいろ手伝ってもらいながら買い出しと仕込みを済ませ、肉とみんなの到着を待つ。


はじまったら、もう、アレだ。
肉まみれだ。

これ、デパ地下とかで買うと1枚1,300円くらいするぞ、というような、A5ランクの霜降り肉がこれでもかこれでもかと鍋に放り込む。
ヤベエですよ!
マジで、ヤベエですよ!
「口のなかで溶ける!」とか、グルメ番組で言ってるの観て、ばか言ってらぁ、とやっかんでましたけど、ホントごめんなさい。
溶けるね、肉。
もう咀嚼しなくてもいいくらいのやわらかさ。
また、一緒に食べる春菊や焼き豆腐も美味いこと美味いこと。

BUDOKANで話を聞いたときからずっと食べてみたかった、豚肩ロースの味噌漬け焼きもホントにたまらぬお味。
米くれ、米!米!
濃厚なお肉の合間に、鳥皮おろしポン酢でちょっとさっぱりさせて、またすき焼きに戻ったり。
もう、酒がグイグイですよ。

そして〆には徳島のおそうめんが登場。
みんなすき焼きで相当おなかパンッパンで「もう食えん!もう無理!」という感じだったのですが、せっかく持ってきてもらったので4束ほど茹でて出してみたら「あれ......案外いける!?」と、けっこうスルスルと無くなってたね。
鳥皮おろしポン酢といっしょにコラボしてみたり。
アレもまた美味かったなぁ


はー。
3年分くらいのすき焼き食った。

しあわせだなぁ。
うまかったなぁ。

思いだしただけで白めし食えるよ。
 

ギンブキ狂想曲


このあいだの日記に引き続き、BUDOKAN明けの朝のテンションで日記を書いてみる。
しかし朝になるのが早くなったね。天気が良くて気持ちいいね。
ラジオ体操でもしたい気分さね。
首からスタンプカードぶらさげて。


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[今夜のおつまみ]
ギンブキとツナのポテトサラダ。

先日実家から送られてきた荷物のなかに入っていた「ギンブキ」という聞いたことのない野菜。

ネットで調べてみたら、新潟地方の山菜で「うるい」ともよばれるものだとか。
サッと湯がいて酢味噌やマヨネーズで食べたり、おひたしにしても美味しいんだそうな。

最近、ほうれん草や春菊・菜の花などを湯がいて刻んで醤油で和えて、ツナと白ごまといっしょにポテトサラダにするのがブームなので、これはギンブキでもきっと美味かろうと思ってやってみた。

大・正・解。

シャキシャキした歯ざわりと、噛むと少し粘り気のある食感がなんとも楽しい山の幸。
案の定お客さんからも「ギンブキってナニ?」と聞かれたけど、おそるおそる食べたのち「......おいし!」のことばを頂戴してとても楽しい。


中学生のころに亡くなった父方のじいちゃんは山が好きで。春になると家族揃って山に行き、茂みに分け入って姫竹やぜんまい・わらびなどの山菜を採ったものです。
カセットコンロとでかい鍋を車に積んで、採ったそばからざくざく切って山菜汁にしたり、姫竹を皮つきのまま焼いて、熱々を剥いて味噌つけて食ったり。
ホント、あの頃に酒が呑めたらと思うんだよ。
じいちゃんもなかなかの酒呑みだったので、父と3人でずいぶん日本酒が空いたことだろうよ。



そんなじいちゃんのことを思いだして、ちょっとセンチメンタルになりかけてたのですが。
「ひめたけ」を変換しようとしたら「秘めた毛」と出てきたので台無しになったよね。
そうなると「姫竹」という二文字すらエロく思えてきたよね。
「茂みに分け入って」とか。
「熱々を剥いて」とか。

......ヤベエ。
これが夜勤明けのテンションだぜ。


爆!!

 
 

鱈の(ら)。


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演劇やったりライブに行ったり猫を愛でたり。
とにかく毎日をアグレッシブに突っ走ってる菊川朝子嬢の主宰するユニット、Hula-Hooperの公演
@渋谷gee-ge.を観に行ってまいりましたよ。
 
真剣にミュージカルをやります。
今回は久しぶりに女優のみで(リチャード・ギア的な人はいるけど)
時にはシカゴのように、時にはエニシングゴーズのように、
時にはコーラスラインのように、時にはもうなんか色々の、
ミュージカルのミュージカルである べき姿を模倣してみます。
あのあれです。
台詞言ってたのに唄になるやつ、あれとかちゃんとやります。

ライブハウスで、お酒やつまみを楽しみながら観られる公演。
会場に行くと出演者のみなさんがオーディション会場に来たダンサーたちのような出で立ちで、「先輩、なに呑みますか!」とググイグイと近寄ってくる。
ドリンクチケットを渡して注文すると「山のぼり先輩!ハイボールお待たせしました!」と言われたよ。
なんだい、山のぼり先輩て。


楽しい仲間たちと呑みながら談笑したり、不慣れな音響スタッフを頼まれパッツンパッツンになってるツジ太くんをいじったりしているうちに、おもむろにショータイムははじまりました。
ステージも客席も関係なく、とにかく会場を所狭しと動き回って、唄い踊る。
縦横無尽にもほどがあるだよ。
ほぼ花道と言ってもいいような通路側の席に座ったので、まぁみんなにキメ台詞のときにガン見される。
距離、近い近い。

日替わりゲストのラ・サプリメント・ビバ氏もいい具合にハマっていた。あいかわらず面白いなぁ。
生演奏と歌声を披露してくれた、音楽部長の安田奈加嬢もまたかっこいい。
何より、出てる人も観てる人もみんなニッコニコしてるのが素敵ですわな。
2時間弱、みっちり詰まりに詰まった体感型アトラクション系エンターテイメントでした。


それにしても菊川嬢は自分よりもまあまあ年下らしいんだけど、未だに年齢詐称疑惑が拭いきれない。
とにかく昭和歌謡にまつわる造詣の深さがハンパないのね。
このミュージカルにもそれが思い切り投影されていて、なつかしのアノ曲から、自分が生まれるよりも前に流行った唄などで踊り狂っていた。


ふー。
もりだくさんでおなかいっぱいだよ!

 

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