東西インカク


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下北沢シアター711にて、男肉du Soleil『HIPHOP侍vsレゲエ侍』観に行ってまいりました。
「おにくドゥソレイユ」と読みます。


維新(セルアウト)の波が押し寄せる幕末(オールドスクール)。
時代遅れの侍(MC)目指し、刀(MIC)を握り江戸(NY)へと向かう男(B-BOY)が一人。
その名を、吉田みるきーうぇい。天下御免の合戦(MCバトル)が今始まる!


スタイリッシュなフライヤーやホームページの印象からはかけ離れた、泥くさくて汗くさくてばかばかしい男たちと、紅一点のエロいポールダンサー。
策はあるのかないのか、捨て身で石ころ投げて来る野武士のようなスタイル、と言ったらあまりにロマンチックすぎるか。

浪人生みたいな、おもしろい顔の人たちがワーキャーしてて、とってもたのしかったです。

序盤さんざん言ってたHIPHOPの話も、途中で放り投げちゃったよ。
なんだ、ありゃ。
むちゃくちゃだな!!

以前からロリータ男爵や野鳩、城山羊の会などをオススメしてくれた、事務所のイトーさんが愛してやまないこの劇団。
イトーさんのオススメにハズレなし!


そして「陰核」という芸名のメンバーの方が、動物電気の小林健一せんぱいによく似てる、ということをそのイトーさんからチラリと聞いていたのですけど。
同じ回に観に来ていたコバケンせんぱい(オールドインカク)のうしろの席で、後頭部ごしに舞台上のヤングインカクを堪能するというのはなかなかな贅沢でした。
インカク meets インカク。
コバケンせんぱいもイトーさんに勧められて今回はじめて観たらしく、「たしかにあれは似てるね」と言ってました。

貴重な瞬間を目撃できて幸せです。

  

BONE SONGS


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夜、劇団鹿殺し音楽劇『BONE SONGS』@池袋芸術劇場WESTを観に行ってまいりました。

「私」はまだ死んではいない。
時代の波に逆らい続けた、ある女の駆け抜けた青春。
「私」と共に生き、死んでいった「男達」へ。
私の一部となった彼らと歌う「骨の歌」。

劇団鹿殺しの原点「赤とうがらし帝国」を元に、2013年新たなロック音楽劇、生まれる!
演技、歌、身体パフォーマンス、劇団鹿殺しの真骨頂を見届けよ!


昨年秋の『田舎の侍』に続いて、二度目の劇団鹿殺し。
すげえな!
ひとりの女性と5人の男たちをめぐる、ばかばかしくもスケールのでかいドラマ。
縦横無尽に暴れまくる。
劇団が掲げてる「老若男女の心をガツンと殴ってギュッと抱きしめる」というコンセプト、好きだ。まさに体現しているよ。

それにしても鹿殺しのメンバー、みなさん色気があって身体能力が高くて、層が厚いな。
殺陣教室の師匠、森貞さんも重要な役まわりで出演しているのだけど、八面六臂の大活躍。
それにしてもこの圧倒的なステージングで、東京/大阪/福岡の三都市ツアーのロングランは本当にすげえ。

ご武運を!



 

遠慮レス酒房


ゆうべはひさしぶりに深酒をしてしまったな。
断片的な記憶をたぐりよせると、笑い話にもできねえようなことが蘇る。
ああ。
気をつけようマジで。
もう酒にまつわるドジは卒業したんだ。


夜、酒房山にょ。
そもそも「うちで呑んでればそんなに大ドジもやらかさないだろう」というところからはじめたこの酒房山にょだよ。

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[本日のおしながき]
□にんじんサラダ
□雷豆腐
□にら玉
□焼きししゃも(おみやげ)
□刺身盛り合わせ
□白菜豚肉ピリ辛炒め

にんじんサラダは、こないだBUDOKANで出したものの残り。
ちょっと時間がたって全体的にしんなりと馴染んだかんじのもまたウマス。

焼きししゃも、おみやげでいただいたもの。
冷凍ものをグリルで炙って。
100円コンビニで買ったとのことだったけど、そんなのも売ってるんだ。すげえな。

刺身盛り合わせ、かつおとぶり。好きなお魚ツートップ。

きりたんぽ鍋にしようかなと思ってごぼうをささがきにしたりしてたけど、けっこうみんなおなかいっぱいになってしまったぽいので、豚肉と白菜とごぼうを炒めてみた。
お弁当に入れる感じの炒め物。白めしが食べたくなる。
最近すっかり弁当さぼっちゃってるな。また作ろう。


今日ははじめての参加が2人、ひさしぶりの参加が1人。男4人の宴。
事務所の先輩、山田イクマにいさんがいかにスゲエか(いろんな意味で)という話ですっかり盛り上がる。時間泥棒だ、あの人。
くだらない話とか、美味しいラーメンの話なんかもしたけれど、舞台俳優を続けていくモチベーションの話など熱いことも話したり。

楽しいんだ。

「あした酒房山にょに行くんだ〜」と呑みの場で話したとき、まわりにいた友だちが「いいな〜」と言ってたので「一緒に行く?」と誘ったら「でも、お誘いかかってないから......」と言っていた、というエピソードを聞いた。
そういうの、ぜんぜん気にせず来たらいいのに。
人数が多すぎて入りきらないのでゴメン、なんてことはそうそうないので、いつでも気軽にメールくださいな。
「今度の日曜日は酒房やらないの?」なんてリクエストも、どしどし受けつけてますのだよ。

 

国語の時間


昨年夏の人狼イベントでご一緒して、それから互いの食べ物に対する執着心のつよさでいろいろつながっている、詩森ろばさんが主宰している劇団、風琴工房の舞台『国語の時間』@座・高円寺を観に行ってまいりました。
『撫で撫で』以来の座・高円寺。
徳島中華そばの店「JAC」でラーメンライス食べてから観劇。
やっぱりあそこ、美味いや。


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どうして私はそこで
恥じいらなくてはならぬのか。
おお悲しき国語の時間よ。
(文炳蘭)

「国語の時間」は、一九四〇年代、
大日本帝国の統治下にあった京城の小学校を舞台に、
朝鮮人でありながら、日本語を「国語」として教える
教師たちの群像劇です。
劇作家は、数々の新人戯曲賞を受賞し、
岸田戯曲賞の最終候補に二度まで選ばれながら、
自身の演劇活動を停止していた小里清。
三年以上の年月をかけ、
上演のあてもなく書き上げた渾身の戯曲を、
歴史と人間を扱う確かな手つきに定評のある
風琴工房の詩森ろばが演出し、
充実のキャストで上演致します。


骨太な社会派の作品。
ろばさんの太くて強くて気高い美意識とメッセージが、余すところ無く充ちていたよ。
はじめて会ったとき、たたずまいと雰囲気がピナ・バウシュに似た人だなぁと思ったのだけれど、あながちその直感は間違っていなかった気がしました。
作品がピナっぽいというわけではないのだけれど、あたたかくも厳しい愛情の注ぎ方に、同じ香りを感じたんす。なんとなく。

日常の隣り合わせに奈落が口をあけていて、血痕のようにベッタリとしみ込んでいる日の丸がベースにある舞台装置もとてもすばらしい。

休憩はさんで3時間ということだったけれど、ぐいぐい引き込まれてあっちう間でした。
やあ、今日もまたいい作品を観た。


終演後、ろばさんに「JACのわすれものが残ってるよ」と指摘された。
ラーメンの汁を口もとにつけたままのまぬけな顔で、社会派の作品観ていたと。
なんだかなァ。
なんだかなァ、だよ!

 

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