夜中のラブレター

小屋入り2日目。

本日はテクニカルなリハーサル、いわゆる「場当たり」をじっくり当たる1日でした。
22人もいるとすごいね。ちょっとした休憩の合間のしょうもない話も波状攻撃でやってくるね。主に笑い疲れた1日でした。

そんな22人のキャストもずいぶんカラフルなのですが、同じ第三話に出演する共演者のみなさんについて紹介したいなというのをずっと思っていたので、帰り道に一杯ひっかけてゴキゲンになった夜中の気まぐれで書きなぐりますよ。
写真はすべて「犬とともに」というコンセプトのポートレートを、作・演出のハセガワアユム氏が撮ったもの。


MUのブログに掲載されていた配役紹介より引用。

○第三話『漫画の世界』
 ・登場人物(役名:俳優名で表記)
田崎ジン(36):山崎カズユキ ・・・ 漫画家。狂犬騒動に当てられ、ゾンビ漫画で一山当てようとしてる。
橘直人(36):大塚尚吾 ・・・ 元ボクサー、いまは自転車屋を経営。田崎と友人で仕事場を出入りしてる。
志村陽子(26):沈ゆうこ ・・・ 田崎のアシスタント。元ファンのガチオタ上がりなので田崎を崇拝。
西田翔平(34):植田祥平 ・・・ 漫画「ヤングガリレイ」編集者。
若槻(25):青山祥子 ・・・ 雑誌のライター。「え?この漫画がすごい?」を担当。
深谷(25):古屋敷悠 ・・・ カメラマン。



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■大塚尚吾さん
『少年は銃を抱く』でもご一緒したのだけど、同じシーンに出演することがなかったので今回ようやく念願かなってガッツリ共演。
溢れ出るフェロモンを隠さないでおなじみ。もうセクシャルが匂い立ってますよ。
その裏にチラ見えする、舞台に立つときの熱いリビドーがすさまじい。自分の持ってる武器の使い方を熟知しつつ、常に丁寧にメンテナンスしてる人。完全に狩りに来てます。


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初演を拝見したときにすごく印象に残っていたなかの1人。
コメディ集団のメンバーということもあるのか、日常のなかでいろんなことにつっこまずにいられない性質なんですかね。ちょいちょい休憩のあいまに雑なボケを投げては、それに対して返ってくるボキャブラリーの豊かさにいちいち感動しております。
「ガチオタ上がり」という役どころをたぐり寄せる説得力。
そしてなんだか、生々しいエロさがあるんすよね。時折垣間見せるあのメス感。あれ、なんだろう。


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■植田祥平さん
ゴム人形のようなフォルムに柔らかな物腰。
普段はとってもおだやかなんだけど、会話の端々から伝わるマニアックな視線や、演技のブレのなさから、実は今回の22人のなかでもいちばん尖ってるんじゃないかとにらんでいますよ。
女子楽屋での人気を集めてる、というウワサもなるほど納得の癒し系。でもたぶんまあまあ変態。


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■青山祥子さん
今回の第三話チームのなかで、初演からの続投組じゃないのは自分ともうひとり、青山さん。
なかなかむずかしい役どころかと思うのですが、たぐり寄せてる過程を見ているとちょっとお饅頭でもあげたくなりますね。
スッと舞台に立ったときの麗しさと、そこにあぐらをかかないはっちゃけ感のギャップがなんとも素敵。
線が細くて芯が太いかんじ。魚で例えるとサヨリ、てところですかね。


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■古屋敷悠さん
おなじ事務所、ECHOES日本人部の後輩でもあるのですが、彼もまたちゃんと共演するのははじめて。
演出家のことばを的確に理解し、いろんな距離感の人たちにわかりやすい形で伝えるというのは劇団員の大事な役目だと思うのですが、そのスキルがまずすばらしい。
芝居をするときの体重の乗せ方も含め、アユム氏と互いに全幅の信頼をおいてるというか。愛か。
とはいえ古ちゃんもなかなかの変態。どうやらいま20代後半らしいのですが、まったく信じられません。さすがに自分より年上とは思わないけど、あいつ34歳くらいだろ。



ふー。
軽いきもちでサラッと紹介するつもりでいたけど、ことばが溢れてきてしまいました。
これ、夜中のテンションで書いたけど明日になったら照れくさくなるやつだ。


しかし恐ろしいことに、ほかのチームのみんなもずいぶんアレなんですよね。
よくもまァこれだけの顔を揃えたもんだよ、とつくづく思います。

そんな22人が、ガチャガチャしそうなのに絶妙なバランスで奏でるうつくしい組曲。
ぜひ観に来ていただきたい。


 
YAMAZAKI Kazuyuki (2016年9月28日 23:54)