#箱庭円舞曲のタイトルっぽい


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今回、箱庭円舞曲は15周年ということで、集大成的な作品らしいのですが。
記念グッズでTシャツを作りました。ロビーで白と黒の2種類を販売しています。
和知くんと牛水さんの絵になる2人に持ってもらったよ。

フロントには「もっと美人だった」の英訳タイトル「IT'S FAR FROM HOPE, BUT MY BEST LIFE.」、バックには箱庭円舞曲の過去作品のタイトルロゴが、チラシ裏面キーカラーのフォレストグリーンでプリントされています。

15周年記念感、ありますね。
こういうデザイン、好きです。


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キャスト・スタッフはオリジナルカラーを作ってもらえるということで、サンプルカラーのなかからどの色がいいか希望を出すときにさんざん悩む。
んで実物が届いて、さっそくみんな着ているのを見ると、他の人の色がどうもよく見えがち。
わたくしはサックスブルーにしました。


箱庭円舞曲は今年の2月にはじめて観たので、過去の作品のことはあまり知らなかったのですが、この過去作品のタイトルを見るとホントにおもしろいですね。

「大人なのにバカ」
「土足で上がり込む一族」
「とりあえず寝る女」
「恋人ができないが、もういい」
「とても良いメガネ」
「メガネに騙された」

ここ1ヶ月前くらいから、Twitterで「#箱庭円舞曲のタイトルっぽい」というハッシュタグが局所的に流行っていまして。いろんな人の考えたタイトルがなかなか秀逸なんですね。
こちらでまとめてご覧ください。

個人的には

「ウロウロして怪我した」
「山をもらったがために」
「そんな知り合いはいない」
「怒っている方も、雑」

このへんが好きですね。


さて、金曜日のマチネは15周年記念の特別ステージ『もっと男前だった』の上演です。
古川氏が主演の、なんとも酔狂なステージになるんじゃないかと。

ちなみに進行台本には、

M 格好良い音楽
L 格好良い
転換。着替える?

という、とてもフンワリとしたト書きが書いてありました。
楽しみですねー。

金曜15時からと、なかなか真っ当な生活をしてる方にはむずかしいお時間かもしれませんが、おヒマでしたらぜひ。
当日券もございます。


みんなでTシャツ着て、いっしょに15周年をお祝いいたしましょうかね。

 

あけましておめでとう。

箱庭円舞曲『もっと美人だった』、いよいよ初日の幕があけました。

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劇場入りして、ロビーで「初日おめでとうございます」の応酬。
「ありがとうございます、おめでとうございます、は何度言ってもいい」という話から、炊いた米を2つの瓶に詰めて、片方には毎日ほめのことばを、もう片方は無視したり、けなすことばをかけ続けた結果、けなした方は数日もたたぬうちにカビはじめ、ドロドロに腐っていったのに対し、愛情そそいだほうの瓶はいつまでたってもカビひとつ生えないまま日持ちし、最終的に麹のような状態になった、という研究結果が出たそうでございます。
言霊ってあるよね、という話でした。

そういえば稽古がはじまって間もないころ、互いをひたすらほめ続けるというエチュードをやりました。あれ、なんかよくわからないけど楽しかったな。


昨日予想したとおり、場当たりの続き→ゲネプロ→修正→本番というタイトかつハードな1日になりましたが、劇場入りする前に買った崎陽軒のシウマイ弁当とレッドブルとレキシTシャツのおかげでなんとかのりきる。

あけた、なぁ。

ぼんやりと数えてみたら、大学生で芝居をはじめてから今回で45本目の舞台になるのだけど、何度やってもこの初日のスリリングな感じは痺れる。
そして終演後にスタッフさん・お客さんたちといっしょに呑む乾杯のビールの美味さたるや、だよ。


ふー。

箱庭円舞曲「もっと美人だった」無事に初日の幕が開きました。ご来場誠にありがとうございました。お蔭様でご好評をいただいております。今回はネタバレしてはいけない部分が大いにありますので、感想RT祭が難しい・・・。

と古川氏もツイートしておりましたが、たしかにRTはしづらいかも、ですな。
どうぞフワッとした感じでつぶやいていただけるとありがたい。
こぼれ話をこの日記にも書きづらい。
けれどけっこう緻密に物語を紡いでいるので、あらためてもう一度観るとまたちがった面白さがある、という構造になっております。
読み返すとまた面白いミステリー小説のような。

というわけで、おかわり円舞曲もお待ちしておりますよ。
まだご予約いただいてない方も、こちらからお気軽にどうぞ。



猫、パン、場当たり。

わたくし、猫が好きなんですワな。

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Twitterのタイムライン上に出てくる友だちの家の猫写真などを見ては、猫とゴロニャンしてえよと歯がみする毎日。

ずいぶん猫をおさわりしてねえな、とか考えながら劇場に向かっている道すがら、フワフワした猫たちをカートにぎゅうぎゅうに乗せて歩いてる人を吉祥寺で見かける。
一度自転車で横を通りすぎたんだけど、しばらく走ったあと一旦自転車を停め、引き返して「すんません写真撮ってもいいですか」「これTwitterにのせてもいいですか」と確認とって撮らせてもらった写真がこれ。

すごくない?
何匹いるんだよ。

みんなおとなしい子たちでした。よだれビシャビシャたらしてる子とか。モフモフさせてもらいたかったけれど、遅刻しちまうので我慢。
「わたしもこないだ見ました!」とSNSで目撃情報がいくつか寄せられたけど、やっぱり有名なんですかね。猫おじさん。
まあ、見かけたら忘れないでしょうな。


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今日は1日ずっと場当たり。
きっかけが多いのでなかなか時間もかかる。食事をゆっくり取る時間もあまりなさそうだな、と思って実家のパン屋から陣中見舞いを送ってもらって大正解。
毎回恒例なのだけど、ありがたいことです。
新潟から届いた、ダンボール2箱分の母の愛。

明日は場当たりの続きとゲネプロ、そして夜はいよいよ初日。

今日以上にタイトでハードになるのだけど、1日終えて今日はちょっと呑みたいよね、ということで、有志で呑みにいこうということになったら思いのほか集まった。
わあわあ言いながらハイボール呑む。
まだ少し呑みたりない余韻を振り切って、終電の少し前には解散。駅の改札くぐったところでゴキゲンな飲ん兵衛女優さんと遭遇。安藤りっくんと3人で「ちょっとーなにしてんのー」と立ち話しているところに、また別の役者仲間が通ってもうひと盛り上がり。
「なんだよ、もう一軒行っちゃうか?」ということばがノドちんこのあたりまで出かけたのをむりやり飲み込み、電車に乗る。

おそるべしだよ、下北沢。

 

仕込みまして。

いよいよ劇場入りの日がやってきましたよ。


これまでありがたいことに、仕込みの日は天気に恵まれることが多かったので、わりと自分はどちらかと言えば晴れ男なんじゃないか、と思っていたのですが。
今日は朝からザーザーの雨降りでずいぶん寒い。
どうも劇場で聞いたところによると、牛水さんと笠原さんがなかなかの強い雨女らしく。その二人のパワーにやられたみたいです。そういえば今回の顔合わせの日も雨だったなと。


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毎週、劇場目の前のバーBUDOKANや東京DOMEで働いているので、すっかりなじんだ場所なのですが、舞台に立つのは1999年の、ベターポーヅ『おやつの季節』以来になるので実に16年ぶり。そんなに前になるのか。
ちょくちょくお客さんとして観に来ていて、トイレやロビーなどちょこちょこマイナーチェンジしてる印象はあったのですが、舞台裏の客席からは見えない部分が、16年前に比べたらガラッと変わっていて驚いた。かなり使い勝手のよい作りになっておりました。
いつもは見られない、搬入口からのアングルで東京DOMEの赤いドアをながめてしみじみする。


ちょっとした炊き出しもできるキッチンスペースもできていたので、舞台の仕込みをしている合間に古川くんと制作の新居さんと「あのキッチンスペースいいねえ」「夜、炊き出しにしようか?」という話に。
大きい鍋や包丁・まな板などは劇場事務所から借りられるということで、カセットコンロや15合炊きの炊飯器はARENAから持って来れるので、これは活用しない手はないなということで、急きょ20人分くらいのカレーを作る。
思えば4月のMUも8月のごはん部も、劇場で炊き出し隊長任されて作ったな。
わりと慣れました。


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仕込みの進行具合に合わせて、よきタイミングでスタッフさんに食事を準備しておかなくちゃいけないので、若干新居さんに「もうそろそろ出せます?」とハラハラさせてしまったけれど、和知くん・うじすけさん・笠原さんに手伝ってもらいつつなんとか完成。
「じゃがいもは大きいほうがいいんだよなぁ」という、うじすけさんのリクエストで、ゴロゴロ野菜のポークカレーと、つけあわせに水菜と塩こぶのサラダ。
あまり凝ったものはできなかったけれど、実にカレーらしいカレーで懐かしい味。ふぃー。

みんな大変喜んでくれていたので非常にうれしい。
特に川口雅子ちゃんがニコニコ顔して「おいしかったですー!」と喜んでくれたのだけど、なんだろう。あの子の「ごはん食べさせたくなる感」。稽古場でもついついパンとかお菓子とかあげちゃったんだけど。近所の受験生みたいな感じ、つうか。


今回の舞台美術は、ハカマ団の袴田さん。
けっこう前から仲よくさせてもらってはいるけれど、実際舞台の現場でお仕事をご一緒するのは今回がはじめて。
いつもは酒の席でゴキゲンになっている袴田団長も、いざ現場に入ると匠の顔つきになっていて大変頼もしい。「♪昼間のパパはちょっとちがう」的な感じで。
あと『ショーシャンクの空に』でお世話になった舞台監督の矢島健さんが、お忙しいなか現場応援に駆けつけてくださって、これまた大変心強い。

そんなスタッフさんたちのおかげで、とっても素敵な舞台に仕上がっていまして。
明日の場当たりで舞台に立てるのがすこぶる楽しみであります。


ワクワクだ。
ワックワクだぜ。