今夜のおつまみ

昨日、ひさしぶりに日記を更新したら、お友だちのカワイ子ちゃんから「やまにょさんのブログ、前々から好きなので、またお邪魔させてもらいます♪」「更新待っています。笑」とのメッセージをいただいて大変うれしい。
調子に乗ってまたすぐ更新しようと心に決めたのでした。ええ、わかりやすい男ですよ。


また、「山にょさんのおつまみを、家でひそかに真似させていただいてます」ということばもチラホラいただいていまして。こちらも大変励みになるなぁ、と。
今日のBUDOKANで出したつまみ、何度か作ってるけどだんだん完成度が上がってきたのでここにまとめてみます。

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[タンドリー風サラダチキン]
1 鶏むね肉にフォークでぷすぷすと穴をあけ、塩(小さじ1.5)、砂糖(小さじ1)、コショウ(適量)、カレー粉(大さじ1)、クミンシード(小さじ1)をまぶし、ヨーグルト(100g/水切りしたものだとなお良し)といっしょにジップロックに入れてもみこみ、30分ほど寝かす。
2 大きめの鍋でお湯を沸かし、沸騰したら1の鶏肉をジップロックのまま放り込み、火をとめて蓋をして、湯が冷めるまで放置。
3 お湯が冷めたら包丁で切ってみて、中までしっとり火が通っていたら切り分けて、ジップロックに残ったスパイス&ヨーグルトと肉汁もいっしょに肉にかけます。
※1で鶏肉にもみこむスパイスは、ガラムマサラ・カイエンペッパー・カルダモンなどをお好みで混ぜると味わい深くなります。
※火が通っていない場合は30秒〜1分ほど電子レンジで。
※できたてよりも、冷蔵庫でしばらく寝かせたほうが味がなじみます。

(つけあわせ)
1 キャベツ(1/4玉)を千切りにして、水にさらしてパリッとさせる。ざるにあげて水気をよく切ったら塩こしょう(適量)と酢(大さじ1)と混ぜる。
2 フライパンにサラダ油(大さじ2)とクミンシード(大さじ1)を入れて弱火で熱し、香りが出てきたら千切りキャベツにジャッと回しかけ、よく混ぜる。
3 お好みで塩コショウ、レモン果汁で味を整えたらできあがり。
※1の千切りキャベツは、お好みでセロリやパクチー、玉ねぎなどを混ぜても美味しいです。


いつも適当にしか作ってないので、レシピに起こすのって難しいなぁ。
付け合わせのクミンキャベツは、ARENA下北沢で働いていたときにカレーまんに教えてもらったもの。さわやかスパイシーで、カレーに大変よく合うんス。

たいへん美味しくできた今日のつまみ。残った分はホットサンドにしようと思っていたけど、うっかりお店に置き忘れてきたので取りにいってきます。


27日の東京DOMEに続いての呑もうぜ2デイズだったのですが、「昨日の誕生日お祝いに行けなかったので......」と、常連さんがお酒をごちそうしてくれて大変うれしい。
「一杯ごちそうしたかったけど、もう過ぎちゃったしな......」とためらっている方、ノープロブレムです。今度の3日の金曜日にもBUDOKANに入りますので。いつでもウェルカムでありますよ。

 

わたしの狂犬百景2016

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MU『狂犬百景』全公演が無事に終了いたしました。
おかげさまで連日満員御礼で、最終的にジャスト1,000人の観客動員だったそうです。
ありがたいことだなぁ。
総力戦でワーッと舞台をバラシて、朝まで皆とワイワイ呑んだ。最高さね。


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今回演じた「田崎ジン」という人物は「謎の狂犬病のウイルスが蔓延した東京で、大学生のころにインドで犬に咬まれたトラウマから、アシスタントたちを利用して野良犬を狩らせ、撮影したムービーを描写の参考にする漫画家」という、なかなか狂った悪人でした。
「作品のなかでダークヒーローとして君臨してほしいんだよね」と。
のちに、真相を知った動物愛護団体の職員に復讐され、見るも無惨な姿になるという。

「狂犬」という存在でつながる4話の物語のなかで、この第3話はまさに起承転結の「転」に当たるパートを担っていまして。
漫画家たちが嬉々として喜べば喜ぶほど、お客さんがどんどん引いていくのが演じながらもすごくわかって、正直ゾクゾクしました。

稽古が始まったばかりのころ、作演出のアユムくんに「また今回も悪い人の役で申し訳ないんだけど......」と言われたけれど、むしろ悪人やゲスな人をのびのびと演じてしまう性質なので、大変楽しかったです。
とはいえ、基本的に動物が大好きなので、犬狩りとかひでえことしやがるなァとはじめのころは思っていたのですが、稽古の途中くらいのころから可愛い猫の写真とか見られなくなりました。なんか気持ちがブレる気がして。
ちなみに、モジャモジャ頭にメガネにヒゲ、というのは、浦沢直樹先生をイメージしてみましたよ。


劇場入りして間もないころ、まだ20代前半の長尾ちゃんが

演劇好きだー!って今叫びたい。笑
そのくらい。なんだろな。好きだよ

とつぶやいていたので、翌日、開演前に全員舞台上に集まってカツ入れをするときに、軽いきもちで「演劇がぁ〜?」と振ったら「好きだー!」とノッてくれて。
それから毎ステージ恒例になりました。


冗談めかして言ったりもしましたが、実はそうなんだよ。
演劇が好きなんだよ。


舞台が終わってしばらくの間はポッカリとした喪失感に襲われるのですが、今回はまたけっこう引きずりそうな気がします。
ただただ楽しいばかりじゃなく、物語を紡ぐ難しさや肚の括り方などを、あらためてヒシヒシと感じさせてくれる、しびれる座組でした。
とりわけ尚吾さん・沈ちゃん・祥平さんの漫画家チームの3人には全幅の信頼をおいていて、思い切り悪人として跳ねられたのは、この関係性が築けたからだと思っています。


魅力的なキャラクターを導いてくれたアユムくん。
ともに戦ってくれた共演者のみなさま。
支えてくださったスタッフのみなさま。
そしてご来場いただき、物語を見届けてくださったすべてのお客さま。


どうもありがとうございました。
またお会いしましょう。


レバニラとハムエッグ

MU『狂犬百景』気づけばちょうど前半を折り返しました。

劇場入りしてからがけっこう長かったので、もうずいぶん長いあいだ公演をやっているような気持ちになるけれど、まだ半分なのか。


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三鷹はいろいろ美味しいお店が多くて。劇場入りする前にラーメンを食べたり、お肉屋さんで揚げたてのささみフライを買ったり、大変たのしい。
近くに住んでる友だちから「樹」という定食屋さんが美味しい、とオススメをされて、ちょっとネットで調べてみたら『孤独のグルメ season2』最終回に登場したお店とのこと。
ああ、この回観てた。
猫のホテルの千葉さんが店員さんの役で出演してた回だ。
ちょうど劇場からの帰り道にあって、23時までやっているということだったので、終演後に成川さんを誘って行ってみた。
いろいろメニューがあって悩ましいところだったけれど、ここはひとつスタミナつけておこうと思ってニラレバ定食と、どうしても食べたくてハムエッグを追加で。そしてビール。
成川さんは、カウンターにならんだお惣菜のなかから3つ選べる夜限定メニューの三点定食。
ごはんとお味噌汁・たくあん・小鉢もついてなかなかのボリューム。
ごはんはおかわり1回サービスとのことだったけど、とても入らず。びっしょり汗かきながら食べた。腹ぱんっぱんになった。
地元の人に愛されてる感じのお店。ここが近所にあったら通っちゃうなァ。


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同じ3話チームの共演者、植田祥平さんがTwitterで

特に意味ありませんが...

と言ってこんな画像をアップしていた。
3話「漫画の世界」の登場人物4人のイメージね。
また絶妙な写真をチョイスしてるので、最初に見たとき電車のなかで吹いた。
それ以降、座組のなかで「『狂犬百景』をハリウッドでリメイクしたらどうなるか」というキャスティングが流行っております。


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観にきてくれたお客さんからいろいろ感想を聞いたり、Twitterのまとめを読んだりしていて、「なるほど、こういう解釈があるのか」と思うことばかりですね。
おもしろいなぁ。
そういえば、2014年の初演を観たときの日記が出てきた。
そうだ、「それ俺だよ俺俺」と思ったんだった。

共演者のみんなと呑みながら話してて、「山にょさんのあの役やりたい」と口々に言われた。ありがたいことだよ。
佐野くんには「今まで観た山にょさんの役のなかでいちばんかっこいい」とも言われたけれど、よくよく考えてみたらアイツ、共演したとき以外で山にょの芝居観たことないぞ。


13年前に、ここ星のホールで上演したKERA・MAP『青十字』で、ゲスで非道な警官の役をやったときの感覚が自分のなかですごく強く印象に残っていて、それ以降悪い人やゲスな人を演じるのが楽しくて仕方なくなったのですが、今回もまた今後の道しるべ的な役になるんだろうなぁ、となんとなく思っています。

ぜひ、観に来ていただきたいのだ。

残すところあと5ステージ。
チケット予約フォームは公演前日の0時まで。それ以降は個人的にご連絡いただければ受付にご用意いたします。

ぜひとも、お待ちしております。
そして終演後になにか食べて帰りたい、もしくは開演前にちょっと食べたいんだけど、などという質問にもお答えいたしましょう。

 

タイガー、終幕。


もともとは4年前のリーディング公演『ともだちのそうしき』で、共演はしていないけれど同じ公演に参加したご縁で仲よくしていただいているモリヘーさん。
今年の2月にARENA下北沢で公演をやっているときにスタッフとしてお手伝いしたのですが、このたび男3人芝居をやるということでお誘いいただきまして。


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わたくしは、自分のお店をオープンしたバーのマスターで、そのお店に大学のころの同級生2人がひさしぶりにやってきて、昔話に花を咲かせていると、ひとりの女性をめぐってそれぞれの関係が明らかになり......という50分の会話劇。

作品の上演時間こそ短いものの、3人ほとんど出ずっぱりとなると、ここ数年で出演した舞台のなかでいちばんたくさんしゃべっていたかもしれない。
なかなかシビれるなぁと思いながら連日稽古を重ねていたのですけれど、40前後のいい大人3人の稽古場は、基本的にしょうもないことしか言わない、くだらないダジャレと下ネタばかりが飛び交う日々でした。
とはいえ、ざっくりしているようで案外緻密な会話劇だったので、ひとつの場面だけ抜粋して稽古してもあまりつながらなかったりするため、本番中も昼ころに集まり、2回通してから夜の本番に備える、という。
みんなそんなに稽古が好きかよ、とお互いビックリしたものです。
「おれが客演だったら、本番前に2回通し稽古やるとか言われたらもう二度と出ないよ」と語るモリヘー氏。
でも回数を重ねれば重ねるだけ新たな発見があったり、熟成されていく感はあったなと。


そしてARENA下北沢でバー公演をやるということで、もともとスタッフとして働いているメリットを活かさない手はないでしょうと、最初のドリンクをカウンターの中に立って作りました。
役どころがバーのマスターということなので、お店に入った瞬間からもうはじまっているイメージで。

また、公演期間限定の特別メニュー「タイガーカレー」を1日10食限定で提供したり。
柔らかく煮込んだものと、小麦粉をまぶしてカラッと揚げたものの、2種類の食感のちがう豚タンの入った、ちょっとスパイシーな大人のカレーでした。
上に散らしたリーフセロリがさわやかなアクセントに。
おかげさまで全て完売いたしました。うれしいこってす。


お客さまの反応もあたたかいものが多くて非常に励みになりました。
我ながらあの役、なかなかのハマり役だったかと思います。ずいぶんゲスで女性にだらしない役だけどね。

ああ、たのしかった。
またやりたいです。濃密スパイシー会話劇。

クゥーー!(←野仲メンバーのくちぐせ)