再起動。

ごぶさたしております。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

前回の更新から1年以上経ってしまったのですな。
このあいだに時代も令和に変わったり、個人的にもいろいろ変化がありまして。

まず、昨年3月に3年ほど交際していた女性と結婚をしまして。
お互いの家の事情を考慮した結果、わたくし苗字が変わりました。芸名としての「山崎カズユキ」は変わらずです。
7歳年下なのですが、自分にはもったいないくらいによくできた娘さんでして。ありがてえこってす。

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あと、昨年5月から猫と暮らし始めました。
常々猫を飼いたいと念じていて、いま住んでいるアパートも「いつでも猫を飼えるように」ということでペット可物件にしていたのですが、なかなか出会うきっかけもなく。飼いたさ余って寝言で「猫ちゃん、猫ちゃ〜ん」と言う自分の姿を見て、「いよいよこれはノイローゼだ......」と思った家人が、里親募集の猫カフェみたいなところを探してきて、そこで出会ったサビ柄アメリカンショートヘアーといっしょに暮らしております。

その名はチャーハン。

これまた猫を飼う前に、夢の中で拾った猫に「お前の名は"チャーハン"だ」と名付けたんす。なぜか。
Instagramのほうでときどき写真や動画を載せてるので、よかったら見てね(←猫ばか)


と、そんなこんなでいきなりこの日記を再開したというのも。

この昨今の新型コロナウィルス騒ぎの日々のなか、予定していた撮影のお仕事がとんでしまったりで自宅待機を余儀なくされると。
まぁ、時間があるわけですよ。
腐っても仕方ないし、かといって映画観たり漫画を読んでたらあっというまに1日がすぎて。

これはよろしくないぞ。
何かしら発信していかないと。

そんなことを思っていたら、それこそ前回の日記の舞台\ハイチーズ/でお世話になった、CM監督の長部洋平さんから「Zoomの機能使って会話劇作りません?」とお話をもちかけられまして。
「あんまりZoomのことわかってないけど、面白そうすね、やりましょ!」となってからは展開早かったですね。

2日目:長部さんが台本を書いてくる。Zoomのバーチャル背景機能のテスト。
3日目:共演者の善積くんも含めてZoomでオンラインで話しながら本読み、録画機能の実験。
4日目:撮影。
5日目:動画完成。長部さんNote開設。


このスピード感で、お金も時間もかけずにこうした形になるというのは非常に驚きでもあり、いろいろな可能性を感じたわけです。

Zoomのセキュリティの脆弱性がいろいろ言われていて、気をつけなくちゃなと思うところもありますが。


こういう時だからこそ、何かしら楽しみを見つけつつ、感覚を研いでいくっきゃないぜ、と思うわけですよ。

あらためて、よろしくどうぞ。


暮れの元気なごあいさつ2017

なんだか年末感が今年は全然ないな、と思っていたけれども。
気がついたらもう大晦日ですよ。マジだぜ。

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下北沢の洋食酒場が今年の仕事おさめで。
ひとしきり働き、軽く掃除をしたあとにもつ鍋と皿うどんのおいしいラーメン屋さんに連れていってもらって、赤兎馬ソーダ割ですっかりいい気分になりまして。
クタクタになったキャベツを堪能するもつ鍋の旨さよ。
「いろんな高級店も行ったけど、ここの塩もつ鍋がいちばんうまい」と、全幅の信頼をおいてるシェフとオーナーが言うんだもの。
忘年会とはいえ、今年一年を振り返ってしみじみするでもなく、「激辛の臨界点はどこか」「なんかママさん今日ごきげん斜めっぽいけどどう攻略するか」「『ダイ・ハード』のなにがおもしろいか」という話で終始した年忘れ。


オーディションなどに行ったとき「カメラに向かって簡単な自己紹介をおねがいします」と言われるのですが。
名前・年齢と所属事務所を言ったあと
「ここ最近では、漫画家・プロデューサー・裁判長・テロリスト・カメラマン・刑事など、カラフルな感じで演じさせていただいてます」
と今年は言ってました。
自分で言っておいて何だなと思いますが、ずいぶんちらかってるな。

年のはじめの初詣は、同じ事務所の泉くん・石本さん・緒方さんといっしょに、京都にある車折神社という芸事を祀った神社に行き、「いろいろうまいこといきますように......」とフワッとした感じで祈念してきたのですが、ご利益あったんじゃないでしょうか。
来年もまた行ってきましょう。

うまくいったこともあれば、そうでないことももちろん。
楽しいこともあれば、楽しくないこともいろいろあった年でありました。
「禍福は糾える縄の如し」の言葉よろしく、いいことのあとに来た悲しいできごとのパンチにやられもした。
はじめてのギックリ腰にもなったなぁ。もうすっかりおさまったけど。


まぁ。
とりあえず健康でおだやかな心もちのなか、こうして年を越すことができることに感謝いたします。
みなさま、大変お世話になりました。

年明けには雪が降る町に帰省いたします。

世の中はいろいろあるから。
どうか元気で、お気をつけて。

  

仗桐安という漢

仗桐安さん(a.k.a.たかたん)が、「2017年6月の事変」というタイトルでブログを先日更新した。
まずはこちらをご一読ください。


以下に、東京を離れる前に会えなかったことへのやるせ無さを込め、伝えそびれた想いをなぐり書くね。


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互いに舞台上で観たことあったけれど、はじめてちゃんと話をしたのは、作・演出を手がけるリーディング公演「ともだちのそうしき」渡辺詩子嬢出演回の、終演後の宴席にて。
酒の勢いもあって、そのときに「自分も朗読劇、やってみてえです」とたかたんに伝えると「じゃあ私相手役やるワ」と、同席していた安元遊香嬢が乗ってきてくれて、そこから先はトントン拍子で話が進み、その次のリーディング公演で実現することに。
これが2012年7月半ばなので、ちょうど5年前くらいか。

それ以来距離が近くなり、自分が2012年の暮れに長らく働いていた派遣の仕事を辞め、BUDOKANにバーテンダーとして入るようになったのも、たかたんとのつながりのおかげで。
呑もうぜグループの同僚という感じで、同じ日に別の店舗に一緒に入ったりすることもしばしば。
先に店を閉めたほうが一杯寄って、その日のできごとなどを話しながらクールダウンしてから帰ったり。


BUDOKANで働くようになって出会った人たち、たかたん主催のイベントなどで出会った友だちとのつながりが、いまの自分の関わりのなかでとても大きな存在を占めているので、気づけばここ数年のターニングポイントにはたかたんが近くにいたのだな、とあらためて思う。

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また、美味しいものと温泉と映画が好きという趣味の近さと、オモシロに対してのアンテナの感度とフットワークの軽さで、一緒に映画観たりカラオケに行ったり、よく遊びに誘ってもらいました。
なかでも「ともだちのそうしき」打ち上げで朝まで呑んだあと、ほとんど寝ずに行った日帰り熱海ツアーと、一昨年の夏に男3人で行った二泊三日の台湾旅行は、ここ10年間の楽しかったイベントランキングのベスト5に間違いなく入る。

年齢がひとつ上で大学も一緒ということもあり、いろいろ話しやすい先輩なのですが、俳優としても、ポツドールやブラジル・風琴工房・ブス会*など、自分が好きな舞台できっちりと印象に残る仕事をしていたり、ひとり芝居に挑戦したり、ドラマや映画・そして声優としても着々とキャリアを重ねてる姿に、自分の目指しているちょっと先を、全力で汗かきながら走ってるなァと常々思っていた。


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最初にたかたんが倒れたという報せを聞いたのは、BUDOKANの連絡網を通じて。
最初は皆どんな状況なのかわからず、ただただ無事を祈るばかりだった。
きっと本人も騒ぎにはしたくないだろうと思ったので、常連さんたちに「最近たかたん、何かあったの?」と訊かれても「どうしたんでしょうねえ」とフンワリさせていたけれど、本当にいろんな人に訊かれて、あらためて人望の厚さを思った。

今は鳥取に戻って、リハビリに励みながら前向きに病と向かい合ってる様子がFacebookなどから伝わってくる。
無事でなによりだ、というのが一番ではあるけれど、ここまで積み重ねてきた東京での暮らしを一旦手放し療養に入るというのは、なかなか苦しい選択だったろう、とも思う。

けれど、たかたんと会ったことのある我々はみな信じる。
いずれまたスケールアップした熱量で、表現者としてシレッと復帰してくる日を。
それが東京なのか鳥取なのか、まったく別の場所になるのか。
いずれにしろ、そのときまでにこちらも負けずに成長しなくちゃならねえ。
ボヤボヤしてるとすぐ復帰しそうだからな。
「ちょっと、戻ってくるの早くねぇ?」て言いかねない。

そして自分もまた、酒とタバコと不規則な睡眠という生活を見直そう、ということを教えられた。
BUDOKANオーナーのヒデさんと「俺らも健康診断とか、行こうな」と話した。


また落ち着いたら寺井ちゃん誘って温泉でも行こうよ。
カラオケ行って「2億4千万のものまねメドレー選手権」ごっこやろうよ。
おれ、いつもの設楽さん役やるから。

♪見つめ合う視線のレーザービームで \桑田佳祐~/
♪夜空に描く色とりどりの恋模様 \岡村靖幸~/
♪この星の片隅2億の瞳が \長渕剛~/
♪素敵な事件を探してるのさ \テレンス・リ~/


 

 

あたらしい写真

先日、宣材写真を新たに撮ってもらいました。

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プロフィール用の書類に添付する、宣伝材料の写真ですね。
前に事務所で撮ってもらったのがもう1年くらい前で、そろそろ撮りなおしたいな、と思っていたところ。
一昨年の夏に「ごはん部」の舞台でお世話になった保坂萌氏は、劇作のみならずカメラマンとしてもご活躍で。
ここ最近「保坂さんに撮ってもらいました」とSNSでちらほら見かける、宣材写真や舞台写真がなかなかいい感じだったので、今度撮るときは保坂氏にお願いしよう、と思っていたのです。


「サラリーマン」「シュッとしたカジュアル」「休日のお父さん」「ラフなかんじ」の4パターンを撮ってもらいました。
同じ被写体でも、照明の当て方でこんなに印象変わるもんだね、と驚く。
シュッとしたカジュアル、黒シャツ着ると
「なんだろ、恵比寿あたりの鶏白湯ラーメンの店にいそう」
「あー、しっとりした鶏ハムが乗ってるとこだ」
「糸とうがらしとか飾ったりしてな」
という店主が見えました。


あと、前にネットの記事で読んだ「WEB業界人はなぜインタビューでろくろを回すような恰好をしているのか」というのをふと思い出して、なんとなくろくろを回すポーズをしてみたら可笑しくなってしまったのですが。
「笑ってんじゃないよ!」
「カメラの向こうの対談相手を見すえるんだよ!」
と怒られた。


と、まぁ和気あいあいとした感じでさくさくと撮影は終了し、ひと休みしてるうちにもうデータが送られてきました。
仕事が早いなぁ。

なかなかいい写真がたくさんで、選ぶのに困っちゃうくらい。
ポテンシャル以上のものが引き出されてるんじゃないか。
やるなぁ、保坂氏。

「山ちゃん、おれも撮ってもらいたいんだけど......」という方、いつでもご紹介しますよ。


つい先日、とある映画監督の方とお話したときに、書類選考のときのプロフィール写真にはこだわったほうがいいという話を聞きまして。
そういえばBUDOKANにときどき来てくれるカメラマンのお客さんも同じことおっしゃってたな。

よく切れる包丁を手に入れたきぶん。
ずっと同じ包丁使ってると、切れなくなってくるもの。


これでバリバリ仕事を獲ってくるぞ。
ワッシャー!!